行きつけの店というものに憧れていたことがある。ちょっと大人っぽいというか、小慣れている響きが魅惑的だ。行きつけの店とはなんだろう。家から近いとか、その店の味に惚れ込んでいるとか、店主と仲がいいとか、話を聞いてもらうとか。条件が揃ったところで必ずしも「行き
ひと
イ・ラン『悲しくてかっこいい人』
パン屋の本屋でジャケ買いしたエッセイ本をひとつずつ楽しみに読んでいたら読み終わってしまった。韓国のシンガーソングライター Lang Leeとても可愛くて飾らない、剥き出しの感情みたいなひとだ。愛すべきクールさを兼ね添えている文章がたまらない。とてもいい感じにシン
『トレバー・ノア 生まれたことが犯罪!?』
アメリカで活躍するコメディアン「トレバー・ノア」は1984年南アフリカ生まれ。黒人のお母さんと白人のお父さんの間に生まれた子だった。アパルトヘイト体制下の「違法」な出生。これは、作家ベッシー・ヘッドと同じだ。ベッシーの母親は白人、父親は黒人だ。南アフリカには
多くのひとの人生を変えてしまった作家ベッシー・ヘッド〜14年ぶりに専門家と話したZoom
昨晩遅く、Zoomをボツワナとつないで話した。相手は、ボツワナ在住の米国人ベッシー・ヘッド研究者のMary Lederer氏。スクショとかは無しです、一応ね昨夜は今まででいちばんZoomがつながることに興奮した夜だったと思う。Maryと直接話すのは、2007年にボツワナと南アフリカ
ボツワナでいちばん有名なラブストーリー "A United Kingdom"
ずいぶん遅ればせながらなのだけれど、この映画を観た。ボツワナでおそらくいちばん有名なラブストーリー、セレツェ・カーマとルース・ウィリアムズ。ボツワナのチーフ(首長。ングワトの人々の王)であり、カーマ3世(Khama the Great)の孫であるセレツェ・カーマは、1940年
イングリッド・フジコ・ヘミング
誰しも、心の中のある情景や昔の思い出、気持ちや空気感までもが蘇る音楽というものの一つや二つあるのではないのかなと思う。少し日が経ってしまったのだけれど、4/20に行われたフジコ・ヘミングさんのソロコンサートへ行くことができた。初めて彼女のピアノを聴いたのは、
「理屈の通らない男の話になど耳を傾けなくていい」マドンナの存在とジェンダー
今日は「国際女性デー」ということで、この記事が色々思い出せてくれたので書いておきたいと思う。 マドンナの80年代の名曲Papa don't preachを引用しながら、予期せぬ妊娠の問題、性教育で性行為や避妊について教えられていないことなどについて書かれていて、本当にうんう
ハワード・ヘッドの思い出
昨夜、深夜に連続ツイートで流した内容を、ツイッターでは読みづらいので少し追記してブログにまとめてみる。==両親宅にある私の荷物の中、古いアルバムやフィルムの写真とネガが大量に出てきた。その中にこのひとの写真があった。作家ベッシー・ヘッドの息子、ハワード・
【開催予告】10/15(木)スナックひとみvol.005「伝説の焙煎人」中川ワニさん!
お待たせしました!!開発コンサルタントの皆さんとご一緒に開催させていただいている巷で噂の「スナックひとみ」!!次回は、わたくしがどうしてもお呼びしたくってワクワクしまくっていたこのお方!なんと、「伝説の焙煎人」の異名を持つコーヒー焙煎人の中川ワニさんです
自分フィロソフィーが作る余白〜わたしの好きなひとたち
自分で、「こうあらねばらない」と思って自分自身を縛っていませんか本当に本当に重要なことだから何度でもこういうテーマを書きたいし、どれかひとつでも必要としている誰かの心にふと届けばいいなと思って書く自分自身のことは、自分自身が守っていかなくてはならない誰が