4月17日は作家ベッシー・ヘッドの命日だった。
1986年に48歳の若さで亡くなってから、もう40年になる。

いつか、彼女の小説When Rain Clouds Gatherを自分の翻訳で出したら、その本を持ってお墓参りに行くというのが、いつもバケツリストのひとつにあった。

本は、最初の出会いから30年近くのときを経てようやく昨年出たばかり。
だから、2023年のベッシーさんの命日にお墓参りができたときには、本はまだ存在していなかった。
いや、そのときは雨雲出版自体、夢にも思っていなかった。

『雨雲の集まるとき』を出版できた今、もう少しだけ彼女の書いたものを日本語で出版するべく準備を進めている。
どうしてもベッシー・ヘッドというひとの言葉を現代社会に改めて届けるべきと思うからだ。



「もし人々が、互いを神聖な存在として敬うことができれば、戦争や多くの人間の苦しみは終わるでしょう。また、人間社会を導くべきなのは、感受性に富み、品格ある男性や女性であるべきだとわたしは考えています。それが、権力欲にまみれた貪欲で不誠実な政治家たちであってはならないと」

(『すばる』1983年7月号「核戦争の危機を訴える文学者の声明」に対するベッシー・ヘッドの手紙より。雨雲出版訳)
世界では戦争が終わらず、我が国では戦争へ向かっていこうとする指導者がいる。
歴史から学ばず、流された血も顧みず、ただ力を示すための武力と真の意味の平和をはき違えているようにしか思えない。

わたしがしている仕事は、人類社会に必要な核心となる言葉を形にすることだ。
それが、いつか力を持つことになる。

新しい本ができたら、ボツワナのセロウェに眠るベッシーさんのもとへ、二冊の本を持っていくと決めている。

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エッセイ100本プロジェクト(2023年9月start)
【84/100本】