深夜にご注文が入ったので、特典冊子を含めた配送セットを慌てて整え、一筆箋をバッグに押し込んで家を出る。出発の早朝6時、羽田空港へ。
家を不在にするときは発送ができないし、出発前日夕方までの注文で受付を締め切るとお知らせするのはいつも出張の度にしてきたこと。
雨雲出版も同様にしているが、実際は出発直前に注文が入ってしまうとつい毎回律儀に対応してしまう。いつも物理的に可能なわけではないが。
今回も、梱包を済ませた本とラベルを張った封筒を手に空港へ。お客様に宛てた一筆箋のお手紙は空港で朝食をいただきながら書き終えると、空港のポストへ投函した。
今回の目的地は開発コンサルタントのように地球の向こう側の国へ一カ月半、というものではなく、超近距離の福岡で旅程は二泊三日とほんの一瞬だ。
もちろん10月5日に開催された文学フリマ福岡に出店するための福岡ミニ旅だ。
『雨雲の集まるとき』を刊行した今年は、東京に限らず地方都市で開催される文学フリマにもすべて参加すると決めた。抽選に外れてしまった香川以外、すべて申し込んである。
文学フリマ自体は何度も出店しているが、ベッシー・ヘッドの『雨雲の集まるとき』を刊行してからは、東京、札幌、大阪に続く4カ所目だ。
イベントで手売りするというのは面白いもので、毎回とても面白い出会いがある。
雨雲出版の本をすでに読んでくださった方との会話や、新しくベッシー・ヘッド作品やアフリカからの物語に触れる方もいらして実に様々。それぞれの思いを語ってくださることもあって、なかなかに楽しんでいる。
雨雲出版としての出店も回数を重ねてきたので、次回以降はまた新しいフェーズに入れるように進化していきたい。
文学フリマ後は、本のあるところajiroさんで開催されたトークイベント、そして昨年も訪れたブックバーひつじがさんへお邪魔。ひつじがさんはこのシーズン、文学フリマに出店したひとや行ったひとでいつも賑わい、お客さんは本や本づくりのお話を楽しんでいる。
出版社としてまだ日が浅い雨雲出版は、ベッシー・ヘッド『雨雲の集まるとき』ワンタイトルのみなのだが、色んな場所に顔を出すと業界の方々に色々とお話を伺えるのがありがたく、積極的に街へ出ようと毎度思っているところだ。
翌日はカフェでお仕事をしてから、少し足を延ばして太宰府天満宮へお参り。
ご本殿が124年ぶりの大改修ということで現在は仮殿の状態。どんなものか予備知識がなく行ったのだがその美しくインパクトある姿に圧倒された。
およそ想像もつかない斬新な建物だが、解放感が魅力的で芸術的な佇まいは、新しい時代を感じさせる厳かさを兼ね添えていた。
昔の人はびっくりするだろうなとは思うが、自分としてはこの仮殿の姿がとても好きだ。
季節ごとに違う表情を見せるのだろう。
新しいものの斬新な美しさを伝統の上に重ね合わせる。
受け入れがたく感じる人もいるかもしれないが、時代の流れが変わり大切にされていくのはこういうことなんだろう。
変わりゆく時代に変わりゆく言葉で、大切な物事を伝え送る。本づくりもそういうものでもあるかもしれない。大切に大切に。
ところで、雨雲出版の雨雲という名にそのような意図はないのだが、福岡初日にはかなり激しい豪雨に見舞われてしまった。以前からお伺いしたかった久留米のMINOU Booksへ足を運んだ。お店は本当に開放的で広く大変に素敵な場所で、店主様ともお会いできたまでは良かったのだが……。
西鉄の最寄駅から徒歩10分の距離もあまりに豪雨が激しすぎてタクシーを利用し、帰りには雨がやんでいたものの、見事に電車の運転見合わせに。
結局、久留米の花畑駅で3時間ほど待つという事態になってしまった。
読書の時間ということで良かったかな。
今回の福岡旅のハイライトのひとつだ。
さあ、次は文学フリマ東京です。
お会いできるのを楽しみに。








エッセイ100本プロジェクト(2023年9月start)
【62/100本】
家を不在にするときは発送ができないし、出発前日夕方までの注文で受付を締め切るとお知らせするのはいつも出張の度にしてきたこと。
雨雲出版も同様にしているが、実際は出発直前に注文が入ってしまうとつい毎回律儀に対応してしまう。いつも物理的に可能なわけではないが。
今回も、梱包を済ませた本とラベルを張った封筒を手に空港へ。お客様に宛てた一筆箋のお手紙は空港で朝食をいただきながら書き終えると、空港のポストへ投函した。
今回の目的地は開発コンサルタントのように地球の向こう側の国へ一カ月半、というものではなく、超近距離の福岡で旅程は二泊三日とほんの一瞬だ。
もちろん10月5日に開催された文学フリマ福岡に出店するための福岡ミニ旅だ。
『雨雲の集まるとき』を刊行した今年は、東京に限らず地方都市で開催される文学フリマにもすべて参加すると決めた。抽選に外れてしまった香川以外、すべて申し込んである。
文学フリマ自体は何度も出店しているが、ベッシー・ヘッドの『雨雲の集まるとき』を刊行してからは、東京、札幌、大阪に続く4カ所目だ。
イベントで手売りするというのは面白いもので、毎回とても面白い出会いがある。
雨雲出版の本をすでに読んでくださった方との会話や、新しくベッシー・ヘッド作品やアフリカからの物語に触れる方もいらして実に様々。それぞれの思いを語ってくださることもあって、なかなかに楽しんでいる。
雨雲出版としての出店も回数を重ねてきたので、次回以降はまた新しいフェーズに入れるように進化していきたい。
文学フリマ後は、本のあるところajiroさんで開催されたトークイベント、そして昨年も訪れたブックバーひつじがさんへお邪魔。ひつじがさんはこのシーズン、文学フリマに出店したひとや行ったひとでいつも賑わい、お客さんは本や本づくりのお話を楽しんでいる。
出版社としてまだ日が浅い雨雲出版は、ベッシー・ヘッド『雨雲の集まるとき』ワンタイトルのみなのだが、色んな場所に顔を出すと業界の方々に色々とお話を伺えるのがありがたく、積極的に街へ出ようと毎度思っているところだ。
翌日はカフェでお仕事をしてから、少し足を延ばして太宰府天満宮へお参り。
ご本殿が124年ぶりの大改修ということで現在は仮殿の状態。どんなものか予備知識がなく行ったのだがその美しくインパクトある姿に圧倒された。
およそ想像もつかない斬新な建物だが、解放感が魅力的で芸術的な佇まいは、新しい時代を感じさせる厳かさを兼ね添えていた。
昔の人はびっくりするだろうなとは思うが、自分としてはこの仮殿の姿がとても好きだ。
季節ごとに違う表情を見せるのだろう。
新しいものの斬新な美しさを伝統の上に重ね合わせる。
受け入れがたく感じる人もいるかもしれないが、時代の流れが変わり大切にされていくのはこういうことなんだろう。
変わりゆく時代に変わりゆく言葉で、大切な物事を伝え送る。本づくりもそういうものでもあるかもしれない。大切に大切に。
ところで、雨雲出版の雨雲という名にそのような意図はないのだが、福岡初日にはかなり激しい豪雨に見舞われてしまった。以前からお伺いしたかった久留米のMINOU Booksへ足を運んだ。お店は本当に開放的で広く大変に素敵な場所で、店主様ともお会いできたまでは良かったのだが……。
西鉄の最寄駅から徒歩10分の距離もあまりに豪雨が激しすぎてタクシーを利用し、帰りには雨がやんでいたものの、見事に電車の運転見合わせに。
結局、久留米の花畑駅で3時間ほど待つという事態になってしまった。
読書の時間ということで良かったかな。
今回の福岡旅のハイライトのひとつだ。
さあ、次は文学フリマ東京です。
お会いできるのを楽しみに。








エッセイ100本プロジェクト(2023年9月start)
【62/100本】
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