心の中に住みついている夢とも現実ともつかないような風景。

心象風景と言ってしまうと、誰かに作られた言葉にあっさりと閉じ込められて実際の感触から離れるように感じてしまうのだが、それはもっと現実のそばにあって、でもつかみどころない色合いのような気配とでもいうべきか。

とにかくこの映像はずいぶん長いこと心の中にあった。
具体的に言ってしまえば、ボツワナ北部に広がるオカバンゴデルタと呼ばれる広大な湿地帯の夕陽。
その夕陽色を写し取る鏡のような川の水面を、カヌーで静かに線を描くように進む静けさの感触だった。

この4月から5月にかけた16年ぶりのボツワナ訪問で、どうしても叶えたい「夢」があった。
それがオカバンゴデルタのカヌーだ。

この地域に行くには、やはりツアーがベストだと思う。
首都から遠く離れていて、飛行機で北部の町マウンまで飛んだあとさらに奥地まで行く必要がある。

往復に時間もかかるし、できれば少し時間の余裕をもって滞在したい。日数のない旅行ではむずかしかったのだ。
だからこそ、コンサルタント仕事から離れている今、ボツワナ滞在中にこの旅を実現したいと思ったのだ。

「オカバンゴデルタでカヌー」というのは、わたしのバケツリストにも書かれていることだった。

セロウェでのアーカイブ調査の合い間の週末、ネットで探した手ごろなツアーに滑り込みで申し込んで、二泊三日のオカバンゴ旅が現実のものとなった。

ーーー

たどり着いたのは、Boteti Tented Safari Lodgeというところ。
実際のオカバンゴデルタからは少し距離があるのだが、Boteti Riverという美しい川沿いに建てられたテントロッジとキャンプ場だ。



テントロッジとは、今どきよく聞くグランピングみたいなものだろうか。
ロッジのような建物だが、壁や入り口はテント状になっている。
でも、中に入ると家具やベッドが備え付けられ、シャワーやトイレ、洗面台もついていて快適に過ごせるようになっている。電気もあって、充電もできる。
しかも、レセプション・ラウンジ・レストランになっているきれいなロッジにはwifiがある。

アウトドア派ではないわたしにとってテントでのキャンプはちょっとハードル高いけれど、ホテルではなくてこういうお手軽ロッジは、ちょっとしたアウトドア気分を味わえて理想だった。

そして。

念願のサンセット・モコロ。
モコロとは、もちろん伝統的なカヌーのこと。

静かなBoteti Riverでの贅沢なとき。
同乗者は、ガイド(船頭をしてくれる)以外にアメリカから来たインド系の女の子ひとりだった。

Boteti Riverはとても静かで水面が鏡のように美しい。
そこに映り込む夕暮れ時のピンク色の美しさ。

沈んでいくアフリカの夕陽とグラデーションの美しさは、息をのむような時間だった。

今まで生きてきて、アフリカに関わってきてよかったな。

シンプルに満たされたときだった。


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↑カバの家族がいます


次の日は、久しぶりのサファリカーに乗って二時間ほどドライブ。

ここでは、コミュニティにより観光客向けのモコロツアーが運営されている。

オカバンゴデルタで水草をかき分けリアルなジャングルクルーズ気分だ。

日中のオカバンゴデルタも静かで美しい。
色とりどりの変わった鳥たちがいて、遠くの水の中にカバやワニがいる。

そして対岸にはゾウを見かけた。

湿地帯に浮かぶ島にたどり着き、そこからはウォーキングサファリ。
暑い中だったが、雄大な大自然に囲まれた豊かな土地で、心の中のいろんなことが解放され、地球のエネルギーをもらったような気がする。

深呼吸。

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↑対岸のゾウ

こうやって本当に来たかった場所にくるという一見当たり前のことを、わたしはずっとできない理由を探しながらやろうとしていなかったのかもしれない。

でも、限られた人生の時間は確実に減っていくし、バケツリストに書いたものはやろうと思わなければそのままだ。
だからこそ、自分の人生に素直に、わがままに生きるということができるといい。
そうできる贅沢で恵まれた人生なのなら、自ら「できない」を増やそうとしている場合じゃない。

ーーー

ここで出会ったアメリカから来たインド系の女の子とわたしだけが、この二日間のゲストだった。
(その翌日には別のゲストが来た)
二人で意気投合してたくさんおしゃべりをした。(ガールズトーク?)
彼女は、アメリカでIT系の仕事をしているが、自分の30歳のバースディプレゼントとして、ボツワナ・オカバンゴの5日間を自分にプレゼントしたそうだ。

初アフリカ、初ボツワナ。
盛り込んだツアーは、モコロ、サファリ、ヘリ周遊などフルコース。
わたしが去ったあと、宿のスタッフにお誕生日を祝ってもらい、すてきな時間を過ごしたようだ。


ーーー

このオカバンゴ旅については、もう少し詳細を文章にできたらと思う。

動画もたくさんあるので、編集でき次第アップします。


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この度の予約にはSafaribookings.comを利用しました。


南アフリカの作家ベッシー・ヘッド(1937-1986)の紹介をライフワークとしています。
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