先週末、16年ぶりのボツワナ、11年ぶりのジンバブエから帰国した。

ボツワナ訪問は作家ベッシー・ヘッドのアーカイブ調査を中心として、ベッシー研究者や関係者に会い、様々な場所に行くのが目的。というよりも滞在そのものが目的だった。

ボツワナでひと月以上有意義でハッピーな時間を過ごし、帰り道に数日間ジンバブエに寄った。
この国は2005年から2007年を過ごしたところ。(このlivedoorブログに引っ越してきた最初)
もとはと言えば、ボツワナに応募できる仕事のポストがなく「隣国だから」(!)と応募したのがご縁だ。

今回のジンバブエ訪問では、元同僚に会うこととグレートジンバブエを再訪(3回目)すること以外は、特に誰に会うこともなくどこへ行くこともなく、カフェで街を眺めてゆっくりジャーナリングでもしながら過ごすつもりだった。

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ボツワナ滞在については、改めてテーマごとに整理して文章化しようと思うので、ここでは最後に滞在したジンバブエについて。

2007年、世界最悪のハイパーインフレーションで国家経済が破綻しつつある中、わたしはハラレを去った。
それ以降、仕事で3回、プライベートで3回の計6回戻っている。(改めて考えるとけっこう多い?自分で驚いた)

経済的に最悪な状況を経験したジンバブエは2008年以降少し落ち着いてはいたものの、近年ではインフレに戻りつつあるようだ。
さらに現地通貨と外貨の両方が使用されていて、公定レートと闇レートの乖離は昔には遠く及ばないとはいえ日常生活にはきつい。
米ドルでの支払いは高くついた。

そして、国際クレジットカードが使えないお店も少なくないのが地味に不便だ。

国民の生活は、苦しくなっているかもしれない。

それでも、以前にはなかった新しいレストランやお店ができていて、ショッピングモールも新たなところがいくつも作られ、新しい道路も作られている。それなりな発展も見られた。
街を眺めているだけでも、うれしい気分ではあった。

その一方で、道路のメンテナンスは相変わらず行き届いておらず、以前と同じく車線が消えまくって表面が穴だらけだったり、停電は変わらず頻繁だったりと、なかなかに大変だ。

この国のひとたちは、よく頑張って生活しているよなぁとつくづく思う。

申し訳ないけれど、ボツワナの方がわりと便利で過ごしやすかった。

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個人的には、ボツワナにいるときは自分のホームみたいで大変に心地よかった。
ほとんどをセロウェという田舎町で過ごしたからかもしれない。

少なくとも安定はしている。

ジンバブエは、ボツワナに比べて人口も多くハラレはごちゃごちゃとしている。(ボツワナ約258万人、ジンバブエ約1,599万人)

ジンバブエは馴染もあるし、思い出もたくさんある。在住時はショナ語も習っていたので、会話はとてもできないけれど理解できる単語や表現もけっこう多く、人の会話でショナ語を思い出しながら内容がわかる場面もわりとあった。

それでも、ジンバブエに滞在しているときにはボツワナにいるときのような「ホーム」みたいな感情とは少し違う軽いストレスみたいなものを感じていた。

ご縁のあるこの国は、前記事に書いたような土地とは少し違うのかもしれないな。



それでも、同僚と一緒に少し街を回ったり、自分でタクシーに乗って昔よく行ったショッピングモールなどに行くだけで、色んなことを思い出し少しだけ温かな気持ちになった。

もう継続して連絡を取っているひとはほとんどいないので、わざわざ連絡先を掘り返して連絡して会うということもまったくしなかった。

会えばうれしいのかもしれないけれど、そこまでして少ない滞在時間を使わなくてもいいと判断したからだ。

昔は、アフリカまで来たのに会わないなんて!みたいな考え方をしていたのだけれど、そうやっていると時間も労力もいくらあったって足りないのだ。人生限られている。
今は、そんな考え方で生きている。

同僚とその家族と過ごす以外は、街を眺めているだけでよかった。
自分にとって特別な国のひとつ。ジンバブエ。

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そして、グレートジンバブエ遺跡!



この場所は、この国にとって何より大切なパワースポットといえる。

訪問するのは三回目なのだが、何度来てもエネルギーを感じるし圧倒的だと思う。
ジンバブエ(大きな石の家)という国名の由来になるほど、人々にとって大切な場所だ。

世界遺産として登録されているものの、一部の石垣は崩れそうなところも多く、観光客が触れないような工夫をしなければいけない日が来るかもしれない。

この場所にどうしても行きたかったので、今回そのチャンスがあってよかった。

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今後のアウトプットについて

目下は、翻訳出版を目指しているベッシー・ヘッド作品についての資料(主に出版社向け。ただし、一般向けにも整備して、ひきつづきベッシー・ヘッドのプロモーションに努めたい)の作成。

セロウェのミュージアムでアーカイブ調査を行ったこと、当時の関係者や研究者にヒアリングをおこなったことで、情報量だけでなくぐっと解像度が上がった。
とくに、当時の出版社との往復書簡をかなり読み込み、モデルとなったひと、場所について理解を深めたことで、この作品の魅力がずっとわかった気がして静かに興奮している。(!)

また、この作品に関する学術誌への寄稿については、研究者のメアリの指導?を受けながら執筆するつもり。そのための資料もある程度集まった。

さらに、この旅で出会ったひとや出来事についての一般向けの文章を発信したい。
これは、このメインブログに下書き的に書いていくが、改めてそれらを一冊にまとめられたらと思う。

もうひとつは動画と音声配信。

『雨雲ラジオ』についてはこれからだが、現地から三本だけ発信しているのでよかったら聞いていただきたい。



動画については、編集がとても追いついていないが大量に撮影しているので、YouTubeに順次アップしていく。
ここでは、ベッシーの古い友人トムを始め、貴重なインタビュー動画も公開するつもり。

現時点で4本上がっています。(フォローもよろしく)










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Lake Mutirikwi

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Cafe Nush Village Walk



南アフリカの作家ベッシー・ヘッド(1937-1986)の紹介をライフワークとしています。
(詳しくはこちら)

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