翻訳出版を実現させようと、もう気が遠くなるほど長年にわたり何度も訳しなおしているベッシー・ヘッドの長編小説。

何度目かのチェックが終わったので、いま企画書をアップデートしようとしているところです。
そんななか、コンサル仕事の報告書のほうでエネルギーを奪われてほとんど進まず…という状態です涙

でも、今回のチェックが終わったらやろうと決めていたことがありました。

それは、印刷製本すること。

何故か。
それは、読んでもらいたいひとがいるからです。

もちろん、まだ出版社が決まるのもこれからだし出版のめどが立っていません。
翻訳というのは版権があるので、勝手に印刷して配るということもできません。
なので、あくまでも「自宅用」として。

読んでもらいたいひと、それはわたしの両親です。

大学に通わせてくれ、エディンバラ大学の修士課程に留学させてくれた両親。
大学生の時は、ベッシー・ヘッドの調査のためのボツワナ・南アフリカ行きも支援してくれたし、長きにわたりずっと応援してくれています。

そんな両親ですが、わたしが長い間翻訳出版したいと願っている作品がどんな作品なのか、知らないのですよね。

そのことに気づいたとき、愕然としました。

わたしはこのベッシー・ヘッド作品を素晴らしいと思っていて心から愛しているし、多くのひとに読んでもらいたいと思っている。
けれど、両親はそんな小説の内容を知らずとも全面的に応援し続けてくれたわけです。

出版はかならず実現させるつもりだけれど、これ弱気なことを言う気は一ミリもなくて冷静に言うのだけれど、わたしが強い思いを持っているからといって必ず実現できるというものでもないのですよね。
何故かというと、出版社や関係者という「他者」を巻き込むことだから。

他者は自分がコントロールできるものではないのですから。

でも、出版はするつもりですけれどね。


何が言いたいかというと、そんな他者の都合やめぐりあわせ、出会いなどの不確かなものを待っているあいだに、これまで20年近く経っているのにさらにあと数年、なんてことになればいったいいつになったら大切な両親に本を見せられるのでしょう。

と思ったのです。

だから、両親にはいちおう印刷して製本してもらったものを、未出版だけれど送りたいと。


ということで、キンコーズさんできれいに作っていただきました。

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サイズはA5判にして単行本のような感じに。
表紙には何も書かれていないシンプルなものです。(自宅用ということでね)

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いい感じでしょう?

ただ印刷して製本しただけなのに、単行本みたいになって、ずいぶん進歩したような気がしました。
自分の気持ち的にも、たったこれだけのことで前進したように思います。

なんか、よかった。

両親には今日届いたようで、さっそく二人からLINEが来ました。
母はわくわくしながら読みふけっているようです。


今、コンサル仕事であと一山ありますが、そのあとは企画書を仕上げてまた出版社と話をしたいと思います。

そして、このブログやわたしのSNSを見てくださっている方にも、出版されたベッシー・ヘッド作品を読んでいただき感動していただけたら嬉しいなと思います。
その日に向けて、発信つづけます


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なんだかうれしかったので、このことは動画にしました。
YouTubeチャンネルもフォローいただけたらうれしいです



わたしとベッシー・ヘッドについてはこちらの動画もあります



あと、こちらの記事には、わたしがベッシー・ヘッド活動を始めた経緯やこれまでのことが書かれています。




ちなみに、一度間違えてA4サイズで印刷してしまいました。(207ページ
お店の方は、いいですよと言ってくださったのですが、もったいないので買い取りました…

わたしの自己校正作業用にします。


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しかし、A4の簡易製本は、まるでコンサル仕事の報告書のようですわ。

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南アフリカの作家ベッシー・ヘッド(1937-1986)の紹介をライフワークとしています。
(詳しくはこちら)

■作品の翻訳出版に向けて奔走しています。
■作家ベッシー・ヘッドについてnoteで発信しています。
note「ベッシー・ヘッドとアフリカと」
note「雨雲のタイプライター|ベッシー・ヘッドの言葉たち」

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