一日過ぎてしまいましたが、昨日は作家ベッシー・ヘッドのお誕生日。

1937年7月6日、南アフリカのピーターマリッツブルグの精神病院で生まれたベッシー・アメリア・ヘッド。
1986年に48歳で亡くなってしまい、わたしは会うことがなかった。

でも、大学生の時から今までずっとわたしの心の中の宝物です。

昨日から今日にかけて、インスタのタイムラインでは世界中のベッシー・ヘッドファンが投稿しているみたい。
なんと、ベッシーの朗読を集めている人がいる。イベントやるのかな。(詳しく見てないけど)

ひとつだけ、あまりおめでたい感じのフレーズでは無いけれど、最近改めて沁みた一説を引用します。これでベッシーのこと少し知ってもらえるといいかな。



He could not go on thinking of the heap of bones that lay inside the hut, because death was like trying to clutch the air, and you had to let it be and slowly let it pass aside, without fuss and indignity.
Instead, you had to concentrate the mind on all that was still alive and treat it as the most precious treasure you had ever been given.

ハットのなかの積み重なった骨のことは、これ以上考えられなかった。死は空気をつかむようなもので、騒がず蔑ろにもせず、ゆっくりと過去へ流していくものだからだ。その代り、まだ生きている者に意識を注ぎ、生きていることこそ、我々に与えられたもっとも尊い宝物として扱うべきなのだ。
 
When Rain Clouds Gather, 1968 


この文章を日本語でも発信することで多くの人に味わってほしいなと思う。

心の深いところに届く、宝物のような何かがあるはずなんだ。

わたしが現在翻訳している彼女の作品を出版できるまではまだ時間がかかると思うけれど、わたし自身も心の中の宝物として味わっていきたいなと思う。

ベッシー・ヘッド作品に『宝を集めるひと』という短編があるのだけれど、本当にドラマチックな話。
ここでいう「宝」とは彼女が出会ってきた人たちの愛情や大切な友情、思いのこと。
宝が心にある人は、貧しくないのだ。たとえ、苦しみの中で夫を殺したとしても、主人公の女性には宝があった。という話。(ハード。でも美しい)

最近特に自分は、それを感じる。

多くの人と出会い、多くの宝物をわたしは集めているような気がして、毎朝感謝している。

ボツワナはセロウェ村のベッシー・ヘッドの墓参りに行ける日が、きっともうすぐ来る。
今度は、自分が翻訳して出版した本を手に。

お誕生日おめでとう。

I love you Bessie Amelia Head...


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南アフリカの作家ベッシー・ヘッド(1937-1986)の紹介をライフワークとしています。
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