13年間やってきたオンラインショップ
Rupurara Moonアフリカンビーズ&クラフトを、2022年7月末を持ってクローズすることにしました。
Rupurara Moonがオープンしたのは2009年4月。
Rupurara Moonは、ジンバブエのワイヤービーズアート作品から始まり、南アフリカ、ザンビア、ケニア、ウガンダ、タンザニア、ブルキナファソなどから、日常に馴染むようなアート作品やアクセサリ、バッグ、アフリカンプリントなど、現地のひとが作る作品や現地発のブランドを紹介するアート&クラフトショップです。
「エシカル」や「フェアトレード」のようなものをあえて意識することなく、純粋に「これが素敵」と思えるような出会いをご提供することで、アフリカの色んな国のことを少しだけ身近に感じてもらえたらという願いで始めたものです。
だからこそ、こちらがデザインしたものではなく、現地で作られた素敵なものを探すことにこだわりました。
「特別で変わったもの」だからではなく、「アフリカのひとのためになるから買う」というのでもなく、純粋に「こんなに素敵なもの」と思ってもらうことを大切にしました。
そこからアフリカを知らなかった方にアフリカのことを少し知ってもらうことが、なによりの喜びでした。
★
2005年から2007年まで南部アフリカのジンバブエに仕事で滞在した際、マーケットでワイヤービーズのアートとそれを作るアーティストたちに多く出会いました。
他のアフリカ諸国にも類似のものはあるのですが、ジンバブエのアーティストさんが作ったものは秀逸で優しく独特。お気に入りのアーティストさんも見つけました。
帰国後、2008年には年率2億パーセントを超える世界最悪のハイパーインフレーションを経験したジンバブエ。政治も経済も崩壊状態でした。
2008年、ジンバブエドルが事実上なくなり米ドルにとって代わったことをきっかけに、ほんの少しだけでも現地のアーティストさんたちに外貨を落とせたら、日本のひとにジンバブエやアフリカのことを知ってもらえたら。
そういう気持ちでRupurara Moonを立ち上げました。
ソーシャルビジネスとか、雇用創出とか、技術訓練みたいなことをやっていると誤解を受けたり、あらぬことを言われたりしたこともあります。
でも、わたしがスタートしたのは、そんな大きな「世界を変える」みたいな目標ではなく、まずアーティストさんに外貨を落とせたら、というような、「ほんの小さなこと」だったんです。
もちろん、アートやクラフトが大好きでたまらないからというのもあります。
★
でも、正直言うと、ブランドを立ち上げたのは自分自身のためでもありました。
当時のわたしは、帰国後のお仕事も思うようにいかず(もちろん、結果としてありがたい経験はさせていただきましたが)ストレスをため、ここではない何かをずっと探して苦しんでいました。
何かやってやる。
そういう思いもあって、Rupurara Moonを立ち上げたというのもあるのです。
★
でも、結果としてRupurara Moonはわたしに多くの経験をさせてくれました。
思いもよらぬ遠い町や島からご注文をいただいたり、アフリカンクラフトに対する色んなお客様の思いを伺ったり。
アフリカのことなど知らなかったお客様が興味を持ってくださるような素晴らしい出来事が、当初の願い通り数えきれないほどありました。
感動的な出会いも、本当にたくさんありました。
13年の間に、何度もギャラリースペースを借りてギャラリー展を開催しました。
東中野のギャラリー、四谷三丁目のバー、銀座のギャラリー、谷中のHagisoさん。
そして、実に様々なイベントに出店をさせていただきました。
ミュージシャンを呼んだり、写真スライドショーを流したり。
そこでの出会いや感動的な出来事は、無数の輝く宝物となってわたしの心の中にしまってあります。
語りつくせないくらい、色んな方の温かい笑顔や思いに囲まれてきました。
大変なことよりも何よりも、幸せな時間がわたしの人生にかけがえのない大切なものを与えてくれました。
★
自分で自分のブランドを立ち上げて、自分が一国の主ですべてを決めてやっていくことって、本当に面白いことです。
こんなにわくわくした仕事って、なかったかもしれません。
わたし自身、多くのひとに支えられながらも、自分で舵を切り回してきました。
現地の友人に仕入れを頼んだり、買い付けに行ったり。
失敗も、思うようにいかず悔しかったことも悲しかったことも、すべてが懐かしい思い出となっています。
★
2015年にギャラリー展を開いて以降、新しい商品の仕入れは最小限にしてRupurara Moonのお店自体も活動を縮小させていました。
長期出張の度に、物理的に閉めざるを得ない繰り返しでもありました。
徐々に、コンサルタントの仕事も忙しくなり、ベリーダンサーとしても少しずつ活動をひろげるようになりました。
そして今、学生時代からのライフワークだった作家ベッシー・ヘッドの作品の翻訳出版にも改めて力を入れるようになりました。
そうしたら、ショップの対応がなかなか立ち行かなくなりました。
ひとりでやっていることもあり、物理的にキャパオーバーになってしまったのです。
わたし自身、Rupurara Moonで自分が取り扱っている作品たちが好きでたまりません。
ショップをやって、色んな方に出会うのも、こんな面白いことってなかなかないです。本当に心から楽しかった。とても好きです。
でも、限られた人生の時間の中で、わたしがやりたいことは「オンラインショップ」ではないのだと思います。
ブランドを立ち上げショップを運営するということは、わたしにとってとても面白く大好きなことではありました。
ただ、ショップ運営をやろうとすればするほど、そこには膨大な時間と労力と情熱が必要となります。
それは、まさにエンドレスな作業なのです。
そうすると、ではそれが自分の人生でもっともやりたいことだったのか、という思いがどうしてもわいてきてしまいます。
好きなことをやるのはとても良いことだけれど、その「好き」を負担が追い越してしまったとき、やはりそれは手放さなくてはいけないものになってしまうのだと。
すべてをやることはできない。
「もっとも大切なこと」をやるために、人生の時間を使わなくてはいけない。
そう思っています。
★
悲しい気持ちや淋しい気持ちは、これからもいま持っているものを続けていた先にあるであろう、さらなる素晴らしい出会いや出来事を「失った」と考えるからだと思います。
でも、わたしは今何も失っていないのだと思います。
★
Rupurara Moonはわたしの何よりも大切なブランドであり、心から愛していて、自分の分身のひとつのようでもあります。
自分にとって本当に本当に大切なものです。
だからこそ、この13年間でほんとうに楽しいこと素晴らしいこと、涙が出るほど感動することを経験させてもらった。もうすでに、山ほどいただきました。
その感謝の気持ちいっぱいで、潔く手放したいと思います。
★
このような気持ちにさせてくれたのは、今年の二回にわたる西バルカン出張です。
セルビアのベオグラードで起きた出来事や出会いが、わたしの人生を後押ししてくれました。
このことについては、いずれ書くかもしれない。書かないかもしれない。
でも、こうして自分が前進できるきっかけをいただいたことに、心から感謝しています。
ベオグラードは、わたしの人生にとって特別な街になりました。
★
Rupurara Moonを好きでいてくださった皆様、アフリカンクラフトやバッグ、アクセサリをお迎えくださった皆様、温かい応援をしてくださった皆様。
心よりお礼申し上げます。
ありがとう。
Rupurara Moonアフリカンビーズ&クラフト
横山 仁美
===
Rupurara Moonのオンラインショップは7月末までオープンしておきます。
現在、セール価格で販売させていただいております。






















ありがとう。
Rupurara Moonアフリカンビーズ&クラフト
南アフリカの作家ベッシー・ヘッド(1937-1986)の紹介をライフワークとしています。
(詳しくはこちら)
■作品の翻訳出版に向けて奔走しています。
■作家ベッシー・ヘッドについてnoteで発信しています。
⇒ note「ベッシー・ヘッドとアフリカと」
⇒ note「雨雲のタイプライター|ベッシー・ヘッドの言葉たち」
==
■ Amelia Oriental Dance (Facebookpage)
■ 『心と身体を温めるリラックス・ベリーダンス』
■ Rupurara Moonアフリカンビーズ&クラフト



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Rupurara Moonアフリカンビーズ&クラフトを、2022年7月末を持ってクローズすることにしました。
Rupurara Moonがオープンしたのは2009年4月。
Rupurara Moonは、ジンバブエのワイヤービーズアート作品から始まり、南アフリカ、ザンビア、ケニア、ウガンダ、タンザニア、ブルキナファソなどから、日常に馴染むようなアート作品やアクセサリ、バッグ、アフリカンプリントなど、現地のひとが作る作品や現地発のブランドを紹介するアート&クラフトショップです。
「エシカル」や「フェアトレード」のようなものをあえて意識することなく、純粋に「これが素敵」と思えるような出会いをご提供することで、アフリカの色んな国のことを少しだけ身近に感じてもらえたらという願いで始めたものです。
だからこそ、こちらがデザインしたものではなく、現地で作られた素敵なものを探すことにこだわりました。
「特別で変わったもの」だからではなく、「アフリカのひとのためになるから買う」というのでもなく、純粋に「こんなに素敵なもの」と思ってもらうことを大切にしました。
そこからアフリカを知らなかった方にアフリカのことを少し知ってもらうことが、なによりの喜びでした。
★
2005年から2007年まで南部アフリカのジンバブエに仕事で滞在した際、マーケットでワイヤービーズのアートとそれを作るアーティストたちに多く出会いました。
他のアフリカ諸国にも類似のものはあるのですが、ジンバブエのアーティストさんが作ったものは秀逸で優しく独特。お気に入りのアーティストさんも見つけました。
帰国後、2008年には年率2億パーセントを超える世界最悪のハイパーインフレーションを経験したジンバブエ。政治も経済も崩壊状態でした。
2008年、ジンバブエドルが事実上なくなり米ドルにとって代わったことをきっかけに、ほんの少しだけでも現地のアーティストさんたちに外貨を落とせたら、日本のひとにジンバブエやアフリカのことを知ってもらえたら。
そういう気持ちでRupurara Moonを立ち上げました。
ソーシャルビジネスとか、雇用創出とか、技術訓練みたいなことをやっていると誤解を受けたり、あらぬことを言われたりしたこともあります。
でも、わたしがスタートしたのは、そんな大きな「世界を変える」みたいな目標ではなく、まずアーティストさんに外貨を落とせたら、というような、「ほんの小さなこと」だったんです。
もちろん、アートやクラフトが大好きでたまらないからというのもあります。
★
でも、正直言うと、ブランドを立ち上げたのは自分自身のためでもありました。
当時のわたしは、帰国後のお仕事も思うようにいかず(もちろん、結果としてありがたい経験はさせていただきましたが)ストレスをため、ここではない何かをずっと探して苦しんでいました。
何かやってやる。
そういう思いもあって、Rupurara Moonを立ち上げたというのもあるのです。
★
でも、結果としてRupurara Moonはわたしに多くの経験をさせてくれました。
思いもよらぬ遠い町や島からご注文をいただいたり、アフリカンクラフトに対する色んなお客様の思いを伺ったり。
アフリカのことなど知らなかったお客様が興味を持ってくださるような素晴らしい出来事が、当初の願い通り数えきれないほどありました。
感動的な出会いも、本当にたくさんありました。
13年の間に、何度もギャラリースペースを借りてギャラリー展を開催しました。
東中野のギャラリー、四谷三丁目のバー、銀座のギャラリー、谷中のHagisoさん。
そして、実に様々なイベントに出店をさせていただきました。
ミュージシャンを呼んだり、写真スライドショーを流したり。
そこでの出会いや感動的な出来事は、無数の輝く宝物となってわたしの心の中にしまってあります。
語りつくせないくらい、色んな方の温かい笑顔や思いに囲まれてきました。
大変なことよりも何よりも、幸せな時間がわたしの人生にかけがえのない大切なものを与えてくれました。
★
自分で自分のブランドを立ち上げて、自分が一国の主ですべてを決めてやっていくことって、本当に面白いことです。
こんなにわくわくした仕事って、なかったかもしれません。
わたし自身、多くのひとに支えられながらも、自分で舵を切り回してきました。
現地の友人に仕入れを頼んだり、買い付けに行ったり。
失敗も、思うようにいかず悔しかったことも悲しかったことも、すべてが懐かしい思い出となっています。
★
2015年にギャラリー展を開いて以降、新しい商品の仕入れは最小限にしてRupurara Moonのお店自体も活動を縮小させていました。
長期出張の度に、物理的に閉めざるを得ない繰り返しでもありました。
徐々に、コンサルタントの仕事も忙しくなり、ベリーダンサーとしても少しずつ活動をひろげるようになりました。
そして今、学生時代からのライフワークだった作家ベッシー・ヘッドの作品の翻訳出版にも改めて力を入れるようになりました。
そうしたら、ショップの対応がなかなか立ち行かなくなりました。
ひとりでやっていることもあり、物理的にキャパオーバーになってしまったのです。
わたし自身、Rupurara Moonで自分が取り扱っている作品たちが好きでたまりません。
ショップをやって、色んな方に出会うのも、こんな面白いことってなかなかないです。本当に心から楽しかった。とても好きです。
でも、限られた人生の時間の中で、わたしがやりたいことは「オンラインショップ」ではないのだと思います。
ブランドを立ち上げショップを運営するということは、わたしにとってとても面白く大好きなことではありました。
ただ、ショップ運営をやろうとすればするほど、そこには膨大な時間と労力と情熱が必要となります。
それは、まさにエンドレスな作業なのです。
そうすると、ではそれが自分の人生でもっともやりたいことだったのか、という思いがどうしてもわいてきてしまいます。
好きなことをやるのはとても良いことだけれど、その「好き」を負担が追い越してしまったとき、やはりそれは手放さなくてはいけないものになってしまうのだと。
すべてをやることはできない。
「もっとも大切なこと」をやるために、人生の時間を使わなくてはいけない。
そう思っています。
★
悲しい気持ちや淋しい気持ちは、これからもいま持っているものを続けていた先にあるであろう、さらなる素晴らしい出会いや出来事を「失った」と考えるからだと思います。
でも、わたしは今何も失っていないのだと思います。
★
Rupurara Moonはわたしの何よりも大切なブランドであり、心から愛していて、自分の分身のひとつのようでもあります。
自分にとって本当に本当に大切なものです。
だからこそ、この13年間でほんとうに楽しいこと素晴らしいこと、涙が出るほど感動することを経験させてもらった。もうすでに、山ほどいただきました。
その感謝の気持ちいっぱいで、潔く手放したいと思います。
★
このような気持ちにさせてくれたのは、今年の二回にわたる西バルカン出張です。
セルビアのベオグラードで起きた出来事や出会いが、わたしの人生を後押ししてくれました。
このことについては、いずれ書くかもしれない。書かないかもしれない。
でも、こうして自分が前進できるきっかけをいただいたことに、心から感謝しています。
ベオグラードは、わたしの人生にとって特別な街になりました。
★
Rupurara Moonを好きでいてくださった皆様、アフリカンクラフトやバッグ、アクセサリをお迎えくださった皆様、温かい応援をしてくださった皆様。
心よりお礼申し上げます。
ありがとう。
Rupurara Moonアフリカンビーズ&クラフト
横山 仁美
===
Rupurara Moonのオンラインショップは7月末までオープンしておきます。
現在、セール価格で販売させていただいております。



















ありがとう。
Rupurara Moonアフリカンビーズ&クラフト
南アフリカの作家ベッシー・ヘッド(1937-1986)の紹介をライフワークとしています。
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■作品の翻訳出版に向けて奔走しています。
■作家ベッシー・ヘッドについてnoteで発信しています。
⇒ note「ベッシー・ヘッドとアフリカと」
⇒ note「雨雲のタイプライター|ベッシー・ヘッドの言葉たち」
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