静かだったわたしのYouTubeチャンネルに最近何だか変化が起きている。

セルビアはベオグラードに滞在中にとった動画を、いくつか編集してしばらく前にアップしたのだが、その中で異様に再生数とコメントが伸びている動画があるのだ。

街中でストリートミュージシャンを撮った動画だ。

とくに、タブラとアコーディオンの少年ふたりのこの動画。




せいぜい100回程度だった再生数のわたしのチャンネルのなかで、この動画が再生数5万回に達する勢いで、まだ毎日伸びている。
それに伴い、20数人だったフォロワーも100をとっくに超えている。いつのまにか。

コメントを見てみると、ほとんどがセルビア語で書かれている。

その内容は、多くが意外なトーンだった。

「可哀そうな子どもたちに愛の手を」
「ジプシーの子どもたち、可哀そうに」

という調子。

ネガティブというわけではないけれど、彼らは「ジプシー」あるいは「ロマ」として見られて、同情を集める存在という多くのひとのリアクション傾向が浮かび上がってくる。

「ジプシー」というのは差別的意味合いがあるので近年では使用が避けられる言葉だ。

もちろん、ベリーダンサーとして言うと、ベリーダンス業界ではジプシーフュージョンというスタイルやジプシー音楽という言い方が一般的に多様されており、それはもちろんあくまでもダンス(あるいは音楽)のジャンルという位置づけである。

多くのベリーダンサーや関係者に差別の意図はないだろうが、意図がないから差別的用語を使っていいということには残念ながらならないのではあるけれど、ね…。

この少年たちが奏でる音楽も、ベリーダンサーにとっては耳なじみのいいターキッシュ要素の入った音楽だろう。

ストリートでは多くのミュージシャンがいるが、この子たちの人気はとても高かった。

でも、もしかしたら喜んでチップをあげて撮影しているのは、わたしみたいな外国人ばかりだったのかしら・・・なんて思ったりもする。

地元の人から見れば、「可哀そう」な存在なのかもしれない。

ともあれ、この子たちの出自も何もわからないのだが、何度もベオグラードの通りでこの子たちを見かけるなかで、一度だけ他のミュージシャンと揉めているのを目撃した。

揉めている、というよりも、他のミュージシャンとの場所争いだったのか、大人のミュージシャンに追いやられてやむなく移動させられた様子だったのだ。

もしかしたら、そうなのか・・・

悲しい気持ちが腹の中に少しだけわいてくる。


本当のところは何もわからないけれど、このYouTubeへの大きなリアクションで、わたしが良く見えていなかったセルビアや西バルカン社会の何かが見えてきたような気もする。


少年たちの音楽は上手で、本当に素晴らしいなと思う。

どうか、幸せに大人になってほしいな。


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もう一本の動画がこちら。
他のミュージシャンも色々編集してみました。




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ところで。

帰国から二ヶ月ほどしか経っていませんが、また西バルカン地域に舞い戻っています。

今回もまた、セルビアを始め4か国は回る予定。
仕事も山盛りで目まぐるしいけれど、本当に美しい地域です。


現在は、ボスニア・ヘルツェゴビナのスルプスカ共和国バニャルカにいます。

(↓写真はモスタル郊外。この水の色!!!)

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南アフリカの作家ベッシー・ヘッド(1937-1986)の紹介をライフワークとしています。
(詳しくはこちら)

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