セルビアに来て11日目。
当然だけれど毎日やることが山ほどあり、ほとんどをカウンターパート機関(相手国機関)のオフィスで過ごしている。
新しい案件は、経済振興なので主に民間企業を対象としている案件なのだけれど、詳しく書ける日がきたら書くことにして。

わたしはアフリカに関わり始めて長いけれど、開発コンサルタントとしての仕事を初めてまだ10年経たない。(政府機関側、その他に契約で勤めてきたので)
開発コンサルタントとして従事したのは調査案件が多かったので、あまりじっくりと腰を据えて相手国機関と付き合うことがなかった。

でも、今回の案件の担当の方の熱意は、今までのどんな人よりも半端なく、日々多くのことをこちらが学ばせてもらっている。なんせ、この国が初めてなので勉強すべきことばかりだ。

やはり人と直接たくさんの言葉を交わすことがどれほど意味のあることかとつくづく思う。


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これまで出会ったセルビアの人たちは本当に親切で、恐縮してしまうくらい。
そして、カウンターパート機関のかっこいい女性(身長173cmのわたしより一回り背が高い)も愛情を持って仕事にも人にも向き合っているのがよくわかる。

ちょうどこの日、ランチをご一緒した。

ここにきてホテルにこもってばかりで、観光らしい観光もしていなかったし外食もほぼしていなかった。
(スーパーのデリのテイクアウトとかな。それも面白いんだけどね)

なので古い歴史ある建物の半地下にあるおしゃれなカフェバーへ連れて行ってもらった。
#わたし好みで大興奮

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ゆったりとしたランチの席で、プライベートの話から仕事の話まで盛りだくさんにおしゃべりした。

この時、戦争の話になった。

セルビアといえば旧ユーゴスラビア連邦共和国。
しかもベオグラードは1999年NATOの大規模な空爆を経験している。
この空爆の背景には、それまでの「民族浄化」への批判があるわけだが、この話を旧ユーゴスラビア連邦共和国の人から直接聞いて、事実としてしか知らなかったこの戦争が初めてリアルで生きている経験として目の前に現れたような気がした。

ちょうどこの日は、国際ホロコースト記念日ということもあり、自然と戦争に関する様々な話も出た。

いつの時代も戦争による一般市民の犠牲の大きさは計り知れず、またセルビアの人にとってみれば1999年の空爆は非常にリアルで身近な経験なのだ。
たった二十数年前に起きた出来事なのだから、当然だろう。

そして、同じ歴史的出来事に対する認識の違いについての議論になった。
この戦争は、もちろんアメリカ側から見ればまるで違う姿をしているだろう。

歴史認識の違いについて、わたしは11歳の時の印象的な出来事をきっかけに考えるようになった。
このブログにも書いているけれど、アメリカの小学校に転校し、初めてパールハーバーと原爆に関する教育の違いと一般の人たちの認識の違いの大きさに驚愕した経験だ。

子ども心に、歴史的事実はたった一つではない、そこには甚だしい認識の違いがあるのだと悟ったのだ。
これは今でも、わたしの大切な原体験の一つになっている。

この話をしつつ歴史認識について話したら、セルビア人カウンターパートも自分の経験を話してくれた。
(その話を書くことは控えたい)

結局、その国に来てその国のことを知り、人と会い、言葉をたくさん交わし、そして初めていろんなことが明らかになっていくのだと思う。

そのことが何よりも重要なのだなというのが、よくわかった。

ベオグラードを毎日歩いたり、いろんな人に出会ったり。
仕事を通しても、なかなか余裕はないけどプライベートな時間を通しても、わたしは一つ一つ自分が学び深める贅沢で貴重な機会を頂戴していることを毎日感じている。

本当にありがたいと思う。

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実はこの夜、別の仕事関係のセルビア人とディナーに行ったんだけれど(肉を食べすぎた)彼ともまた戦争と歴史認識の話になった。

普通に暮らしてきた我が国の人よりも、戦争がずっと身近なんだろうな。

深い議論をした。

これからしばらくの間この国に関わることになる。三年のうちにあと数回は訪問する予定だ。全ての経験が貴重であり、感謝して味わっていきたいと思っている。


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こちらは、セルビアのお料理シュニッツェル。
豚肉を巻いて、Kaymakというクリームチーズのようなバターを入れるカツレツ。

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毎日、文章化したいことがたくさんある。

貴重な経験をわたしなりに記録していきたいなと思っている。
自分の心の中に蓄積して、熟成させていきたい。

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南アフリカの作家ベッシー・ヘッド(1937-1986)の紹介をライフワークとしています。
(詳しくはこちら)

■作品の翻訳出版に向けて奔走しています。
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