この日、と決めていたわけではなかったけれど、心を静かに開けると思った日に行こうと思っていた。
あ、今日だ、と思ったわけでもなかったけれど、何となく今日なら行ける気もした。

日暮里のタイ料理店「オーム・タイ・テースト」は、「マイタイ」の場所をそのまま引き継いで昨年オープンした。

わたしにとってマイタイは、もはや人生の一部としてとても大切な場所だったし、思い出があまりにもたくさんありすぎるところだった。

だから、何となく怖かった。

新しいオーナーになってからもう半年以上は経つのだけれど、行くのに覚悟が必要だったのだ。

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お店は、マイタイの内装や備品をほぼそのままに引き継いでいる。

止まっていた時間が、わたしの知らない少し違った世界でまた動き出したような、不思議な感覚になった。

まるで、わたしと記憶だけを残して、世界からわたしの知っているひとがみんな消えてしまったような。


マイタイは、わたしにとって大切なところだ。
アノンママも、パパも、わたしを本当に気遣ってくれたし、山ほどおしゃべりして楽しい時間を過ごしたし、真面目な話も悩み相談もしてくれた。

何よりも、ママの故郷へ一緒に旅行したこと。
これはかけがえのないきらきらとした思い出として残っている。

人生の中でこんな人たちに巡り合い、楽しい時間を共有することができるなんて、なんと幸せでありがたいことだろうと思う。



今、マイタイのアノンママはイサーン地方の故郷の村で、予定通り新しい家を建てている。
数年前からずっと、新しい家の話をみんなでしながらワクワクしていたのだ。

年始、パパの元同僚経由で建設中のお家の写真が送られてきた。

二人は、一緒にお酒を飲みながらずっと楽しそうに語っていた新しい人生を、今まさに踏み出している。

人も、場所も、知らないうちにどんどん変わっていく。
今という時は今しかないし、自分自身も自分ひとりで十分にその日その日を生きていくしかないのだ。

新しい年の今日、この場所で黙って想いを巡らせながらお昼を食べて、気持ちがしゃんとした気がする。

ありがたい人生だなと思いながら、わたしはまたわたしと生きていくことにしたい。

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豚のトムヤムラーメン。
タイ本場の辛さは到底ダメなわたしなのに、何を血迷ったか頼んでしまった。

とても辛かった。でも美味しかった。

初めてマイタイに入った日、とても辛いガパオを食べ、以来ママがずっと「ひとみちゃん向け」の辛さにしてくれていたことを思い出す。こんな辛さはタイ料理じゃないと必ずぶつぶつ言いながらも、ママはいつだって本当に優しかった。

早くタイに会いにいきたいな。


南アフリカの作家ベッシー・ヘッド(1937-1986)の紹介をライフワークとしています。
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