土曜日、渋谷のアフリカ料理店「ロス・バルバドス」にて、昔からお世話になっている皆様とお食事をした。

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アフリカ研究界隈の人なら誰もが知っているアフリカ研究の大御所であるY先生とK先生、そして十数年前のTICAD市民社会フォーラムというNGOでご一緒して以来のつながりのあるSさん。

Y先生もK先生も、気の遠くなるくらい長年にわたりアフリカ研究の世界におられ、まだまだアフリカなんて行く人がとても少なかった時代からの歴史を知る方たちだ。

研究者の世界というのは、いつもハッとさせられるようなことばかりであふれている。

普段、開発コンサルタントやODAの仕事で関わっているアフリカなんて、ほんのわずかな部分に過ぎないということがよくわかる。
こういう、年月を重ねた深く濃く広いお話のシャワーを浴びていると、まるでアフリカの形が違って見えるのだ。

とくにK先生は母校の教授でもあったひとだ。
直接の師匠ではないのだが、いつもあふれんばかりの言葉がどんどん紡ぎ出され、世界の広さが果てしない。

今でも覚えているけれど、まだわたしが学部生だったとき初めてお話をした日に、わたしは特に自分が作家ベッシー・ヘッドの研究をしているということはお伝えしていないにも関わらず、作家ベッシー・ヘッドというひとがどれだけ重要かという話をK先生の方からされて、驚いたことがあった。

その後も、先生が代表を務められていたときの研究所の冊子にベッシー・ヘッドの記事を書かせていただいたり、大学の講義でゲスト講演する機会などもいただいた。


あれから20年は経った昨夜も、作家ベッシー・ヘッドの小説の出版はどうなったかとお尋ねになった。

ベッシー・ヘッドという作家のすばらしさだけでなく、日本におけるアフリカ文学界においてもわたしがあの本を出版することに大きな意義があるのだと、相変わらずの懐かしい早口で繰り返された。

また、度々お会いしているY先生も、けっこうな年齢でいらっしゃると思うのだが、本当にお元気だ。

そして、Y先生も各所の出版社に繋いでくれたりして、とにかく作家ベッシー・ヘッドの小説の出版を望んでくれている。

長い年月を経て、まだそれは実現していないけれど、わたしはジワリと涙が滲むほど幸せを感じた。

こんなにいろんな方が、応援してくださったり、わたしのことを覚えていてくださったりするのだと。


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先生方の貴重な昔話もたくさん聞きつつ(1963年にウガンダに研究職として渡ったY先生の話とか。奥様にプロポーズして一緒にウガンダに行きませんかと言った話!!!60年代ですよ!)、わたしの祖母の話もした。

何度かブログに書いているのだが、わたしの曽祖父にあたる祖母の父親は1930年代に羊毛の貿易で大阪商船の定期航路で南アフリカに渡っている。

この話を、書きたいということを話した。

するとK先生は、熱く語った。何度も何度も早口で。

「個人史によって歴史は作られる。
無名の個人が作ってきたからこそ、歴史は歴史となる。
だから、それはぜひ書いたほうがいい」

ちょうど、まさについ最近そのことをブログの記事に書いていたところだったわたしは、胸が一杯になる思いだった。

そう、わたしは書きたいのだ。
祖母の話はもちろん、わたしの周りにいる大切なひとたちの話を。

語られることのなかった個人史を。




Y先生、K先生、Sさんとの会話は、ほんとうにアフリカディープなひとたちばかりなので、かなりのワクワクと刺激とアフリカハイ(?)をもたらしてくれる。

この人たちと知り合って長いし、わたしがアフリカ研究の世界に足を踏み入れた大学時代から二十数年の時が流れたけれど、本当にこれまでのアフリカ人生に幸せを感じるし、自分の場所だと心から感じるし、これからのアフリカ人生にもワクワクが止まらない。

懐かしいアフリカ界隈の人たちの話も出てきた。
わたしの学部時代の恩師であるM先生の思い出話も。(いつも、彼のことを思い出すだけで面白くて、笑いを誘われるのだ)


昨夜の話は、盛りだくさんすぎてとても書ききれない。

今日もわたしは、せっせと作家ベッシー・ヘッド小説の翻訳の全文見直しをしている。
ようやく半分まできた。

早く出版して、大切な人たちに手にとっていただきたい。

人生に感謝だ。

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ところで、お食事は東アフリカのお料理を中心としたスワヒリプレートに欲張って西アフリカ風のピーナッツシチューもつけた。

どれも本当に美味しくてびっくりするくらいだったけれど、書ききれないのでまた。

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南アフリカの作家ベッシー・ヘッド(1937-1986)の紹介をライフワークとしています。
(詳しくはこちら)

■作品の翻訳出版に向けて奔走しています。
■作家ベッシー・ヘッドについてnoteで発信しています。
note「ベッシー・ヘッドとアフリカと」
note「雨雲のタイプライター|ベッシー・ヘッドの言葉たち」

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■ 『心と身体を温めるリラックス・ベリーダンス』
■ Rupurara Moonアフリカンビーズ&クラフト
 Rupurara Moon African Beads & Crafts
 



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