「アフリカから学ぶ」
学部生のときのアフリカ研究のゼミで、キーワードの一つだったかもしれない。
わたし自身、それからずいぶん年月が経った今でもこの言葉はことあるごとに大切に思い出す。
先日、大好きなマザーハウスさんの企画展を見に行ったことを書いた。
その中で、2008年ごろの実に熱いシリーズに、胸が痛いほどその思いが伝わってきた件について書こうと思う。
今でこそ、洗練された美しいバッグやアイテムたちを次々発表しているマザーハウスさんだけれど、2008年ごろに出されたシリーズは今とずいぶんイメージが違うものだった。
日が経ってしまったのでちょっとうろ覚えなのだが、バングラデシュの苦しさを訴え強烈なメッセージ性があったことに驚いた。
「社会性」を前面に押し出し、強い言葉とともにパンフレットとバッグのデザインが作られている。
わたしは2009年にアフリカンアートをオンライン販売するRupurara Moonをオープンした。
当時、ジンバブエが世界最悪の年率2億%を超えるハイパーインフレという経済崩壊状態となり、とうとうジンバブエドルに代わって外貨が使えるようになったときだった。
2005年から2007年をジンバブエで過ごしたわたしは、とにかく可愛い雑貨が大好きなので足繁くマーケットに通い詰めたくさん買い集めていた。
そんなこともあり、まずは顔見知りのアーティストさんやその家族が少しでも外貨を手に入れることができればいいのではないか、そして日本の人にもジンバブエのことを知ってもらえればいいのではないか。
そういう気持ちも、お店をオープンした理由のひとつだ。
いちばん馴染みのあるワイヤービーズの動物たちをメインのプロダクトとした。
当初から、「チャリティ」ではないと強く思っていた。
「チャリティ」(いわゆる和製英語での)になるからと購入しようとするお客さんに、ちゃんと素敵なジンバブエの作品やアーティストたちのことを伝えようと躍起になっていた。
覚えている人もいるかもしれないけれど、初期の頃はギャラリー展示をする度にプロジェクターを用意して写真を見せたり、ミュージシャンを呼んだりしていた。
でも、何年もお店を続けていると、やはりどうしても多くの誤解が生まれる。
・チャリティのためにやっているお店である
・寄付になるなら買う
・アフリカの人は教えてあげなければこのようなものは作ることができない
などなど・・・・
このような誤解は、ありふれたものかもしれない。
でもわたしは、やはり「本当にプロダクトを良いと思ってもらいたい」からこそお店を始めたし、今でももちろん思っている。
日常に馴染むような素敵なものを、手にとって欲しいと願ってきた。
(ちなみに、重要な点なのだがわたしは「教えて」はもちろんいない。デザインもしていない。向こうのひとが作った質の高い素敵なものを買い集めているのだ。アフリカにこんないいプロダクトがあるということを知ってもらうため)
社会性を前面に出すということは、けっこう難しい。
日本には、「慈善」「チャリティ」というイメージを持っているひとが多いため、可哀想なアフリカのためになるなら買う、という発想がどうしても多かれ少なかれつきまとってしまうのだ。
それは、いくらこちらが、純粋にいいものを好きになって欲しいと願っても、なかなか偏見がなくなるわけではない。

とはいえ、わたしがRupurara Moonをオープンしてからもう10年以上。
今では、「素敵なプロダクト」を届けようとするアフリカンブランドもずいぶん多くなってきた。
まだ時々、ああ、あのブランド?なんかチャリティのやつでしょ
というような残念な声が聞こえてくることもある。
それでも、伝えるというのはとても時間がかかることなのだと思う。
地道に、一つずつプロダクトを届け、まずは純粋に気に入ってもらい、その背景として改めてストーリーを知ってもらう。
そういうことの積み重ねが、もしかしたら社会を少しずつ変えていくことにつながるのかもしれない。
SDGsが少しずつ浸透してきた昨今、以前よりも伝わりやすくなったとも思う。
今でもやはりわたしは、「アフリカから学ぶ」
なんとなくこの言葉を胸に置いておきたいような気がするのだ。

南アフリカの作家ベッシー・ヘッド(1937-1986)の紹介をライフワークとしています。
(詳しくはこちら)
■作品の翻訳出版に向けて奔走しています。
■作家ベッシー・ヘッドについてnoteで発信しています。
⇒ note「ベッシー・ヘッドとアフリカと」
⇒ note「雨雲のタイプライター|ベッシー・ヘッドの言葉たち」
==
■ Amelia Oriental Dance (Facebookpage)
■ 『心と身体を温めるリラックス・ベリーダンス』
■ Rupurara Moonアフリカンビーズ&クラフト




学部生のときのアフリカ研究のゼミで、キーワードの一つだったかもしれない。
わたし自身、それからずいぶん年月が経った今でもこの言葉はことあるごとに大切に思い出す。
先日、大好きなマザーハウスさんの企画展を見に行ったことを書いた。
その中で、2008年ごろの実に熱いシリーズに、胸が痛いほどその思いが伝わってきた件について書こうと思う。
今でこそ、洗練された美しいバッグやアイテムたちを次々発表しているマザーハウスさんだけれど、2008年ごろに出されたシリーズは今とずいぶんイメージが違うものだった。
日が経ってしまったのでちょっとうろ覚えなのだが、バングラデシュの苦しさを訴え強烈なメッセージ性があったことに驚いた。
「社会性」を前面に押し出し、強い言葉とともにパンフレットとバッグのデザインが作られている。
わたしは2009年にアフリカンアートをオンライン販売するRupurara Moonをオープンした。
当時、ジンバブエが世界最悪の年率2億%を超えるハイパーインフレという経済崩壊状態となり、とうとうジンバブエドルに代わって外貨が使えるようになったときだった。
2005年から2007年をジンバブエで過ごしたわたしは、とにかく可愛い雑貨が大好きなので足繁くマーケットに通い詰めたくさん買い集めていた。
そんなこともあり、まずは顔見知りのアーティストさんやその家族が少しでも外貨を手に入れることができればいいのではないか、そして日本の人にもジンバブエのことを知ってもらえればいいのではないか。
そういう気持ちも、お店をオープンした理由のひとつだ。
いちばん馴染みのあるワイヤービーズの動物たちをメインのプロダクトとした。
当初から、「チャリティ」ではないと強く思っていた。
「チャリティ」(いわゆる和製英語での)になるからと購入しようとするお客さんに、ちゃんと素敵なジンバブエの作品やアーティストたちのことを伝えようと躍起になっていた。
覚えている人もいるかもしれないけれど、初期の頃はギャラリー展示をする度にプロジェクターを用意して写真を見せたり、ミュージシャンを呼んだりしていた。
でも、何年もお店を続けていると、やはりどうしても多くの誤解が生まれる。
・チャリティのためにやっているお店である
・寄付になるなら買う
・アフリカの人は教えてあげなければこのようなものは作ることができない
などなど・・・・
このような誤解は、ありふれたものかもしれない。
でもわたしは、やはり「本当にプロダクトを良いと思ってもらいたい」からこそお店を始めたし、今でももちろん思っている。
日常に馴染むような素敵なものを、手にとって欲しいと願ってきた。
(ちなみに、重要な点なのだがわたしは「教えて」はもちろんいない。デザインもしていない。向こうのひとが作った質の高い素敵なものを買い集めているのだ。アフリカにこんないいプロダクトがあるということを知ってもらうため)
社会性を前面に出すということは、けっこう難しい。
日本には、「慈善」「チャリティ」というイメージを持っているひとが多いため、可哀想なアフリカのためになるなら買う、という発想がどうしても多かれ少なかれつきまとってしまうのだ。
それは、いくらこちらが、純粋にいいものを好きになって欲しいと願っても、なかなか偏見がなくなるわけではない。

とはいえ、わたしがRupurara Moonをオープンしてからもう10年以上。
今では、「素敵なプロダクト」を届けようとするアフリカンブランドもずいぶん多くなってきた。
まだ時々、ああ、あのブランド?なんかチャリティのやつでしょ
というような残念な声が聞こえてくることもある。
それでも、伝えるというのはとても時間がかかることなのだと思う。
地道に、一つずつプロダクトを届け、まずは純粋に気に入ってもらい、その背景として改めてストーリーを知ってもらう。
そういうことの積み重ねが、もしかしたら社会を少しずつ変えていくことにつながるのかもしれない。
SDGsが少しずつ浸透してきた昨今、以前よりも伝わりやすくなったとも思う。
今でもやはりわたしは、「アフリカから学ぶ」
なんとなくこの言葉を胸に置いておきたいような気がするのだ。

南アフリカの作家ベッシー・ヘッド(1937-1986)の紹介をライフワークとしています。
(詳しくはこちら)
■作品の翻訳出版に向けて奔走しています。
■作家ベッシー・ヘッドについてnoteで発信しています。
⇒ note「ベッシー・ヘッドとアフリカと」
⇒ note「雨雲のタイプライター|ベッシー・ヘッドの言葉たち」
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