読んでいてワクワクして、アイディアがたくさん浮かんでくる本というのはいい本だと思う。
とくに、こういう体験をもとにまとめた本など。

バリバリと企業で働いていた著者が、やがて栃木県の梨園へと転身し、初めての世界で試行錯誤をしながらも100の小さなカイゼンを行っていく。

この成功物語は本を読んでいただければよいのだけれど、とにかく誰かがコツコツと重ねて何かを達成していくというストーリーがわたしは好きみたい。



カイゼンというのは、国際協力の世界でも案件として途上国で実施されていてわたしもプロジェクトに関わっていたこともあるのだけれど、ほんとうに身近で小さなことから達成していくというのはとても大切なんだろうなと思う。

「地に足の着いた」というか、「今」を大切に丁寧にしていくというか。
筆者が個人的に得られた仕事術など、項目立てて書かれていて「そうだよね!」とうなずける部分がたくさんあって面白い。(たとえば、「マクロ脳を捨てる」とか、まさにこれね。頭でっかちというか)

著者が、農家でもなかったのに、現場に出るというよりも「右腕」として働いているということが大きなポイントでもある。でも、ここで大切なのは、彼もまた「農家」の仲間として認められていくし自らも心を染めていくという過程だろうなと思う。

これが、本当に外部の人間であるコンサルタントとの違いなんだろうなと。


一方で、開発コンサルタントとしてお仕事をしているわたしですが。

「当事者ではない」ということはこの仕事で最も大きな部分なのだと思っている。
それがやりたい人もいるのかもしれないけれど、少なくとも私がやりたいのはそれがドンピシャではないといつも思っている。

たぶん、コンサルタントの仕事がそこそこ(数年だけど)続いているのは、もちろんある程度面白い部分があるのと、いちばん大好きなことではないってこと、そして自分自身でやっているプロジェクトが他にもいくつもあるからなんだなと思う。


それでも、こうやって筆者みたいに魂を注いで取り組んでいくことってうらやましいなと。

自分も、コンサルタントの仕事をやりながらどこにどう力を入れていきたいのか考えることもあり、この本に少しエネルギーをもらって進んだ部分がある。

気づきと元気を与えてくれたことに感謝したい。





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