昨今、国際協力業界における
「スタートアップ」と「イノベーション」の流行について
色んなご意見が飛び交っているようだが、
わたしなりの考え方をメモっておく。



ここ10年、ODAも色々と変わってきた。

わたしは、10年ほど前に数年間、
麹町のJ本部の中で仕事をし、
その後も政府系機関や開発コンサルで
ODAに関連する仕事をしてきた。
わたしの経歴についてはこちら

その中で、とくに「アフリカビジネス」の部分に関わってきた。

2008年ごろは、
マイクロファイナンスからなんとなくシフトして
ソーシャルビジネスやBOPビジネスという言葉が流行し、
CSRではなく戦略的CSR(懐かしい)や、
市場志向の開発援助という考え方が出てきた。

ODAの中でも、少し無理がありながらも、
民間連携のスキームができた。

そして、2015年SDGsが出てから、この勢いは加速した。

最近では、
「イノベーション」や
「スタートアップ連携」という言葉が毎日聞かれる。

つまり、ざーーーっくりいうと

対象としての「貧困層」を向いているビジネス、
まず社会課題ありきとしているビジネス


というところから、

ビジネス主導の持続可能な社会の発展にフォーカスが移って
「支援」の色がなくなってきた
というわけだ。



ODAの文脈で使われるこのような言葉は、
正直言って単なる「流行ことば」だ。

特に、TICADのようなビッグイベントとあいまって
一気に(正直未成熟な)関連案件が
たくさん出たりするわけで、
その言葉の真の意味についての突っ込みどころは
いくらだって出てくる。

そんなのは当然。

個人的には、ODAを外野から見て、
当然たくさん出て来るであろう疑問点を
ああでもないこうでもないと批判するのは、
あんまり意味がないように思う。

そんな「厳密に言えばこうである」という
定義の議論をしていてはきりがないと思いません?
だっていくらでも突っ込めるし、そんなの簡単よ?

流行言葉をきっかけに、旧態依然とした政府開発援助に
一石を投じるという意味で、
こういう流れは大いに役立つし、
大いに追求すべきだと思っている。

BOPビジネスだって、インクルーシブビジネスだって、
そうやってODAの考え方を進めるために
手探りだけれど役に立ってきたと思う。

少なくとも、誰もが「イノベーションすばらしーーーー」と
言っているわけではない。
(中には魔法のような幻想を抱いている人もいるかもしれないが)

この時期のこの流れを最大限に活用したいと考えているに過ぎない。



もちろん、

「イノベーション」=「魔法のテクノロジー」「リープフロッグ」

とか

「スタートアップ連携」=「連携さえすればビジネスばっちり」

くらいのざっくりした勢いで、
よくわからずにキラキラ語りをするひともいる。
ちなみに、未だにBOPビジネスでキラキラ語りをするひとはいるけど。

この点については気をつけるに越したことはない。

でも、大切なのは、
これまで民間が関与することを嫌い、
古いスキームの縛りの中で、
現実にそぐわないことを無理やり
なんとか現状に合わせようとしてきたODAの変化の方に
注目するってことだ。

民間なんて関わらせるわけにはいかない!
って言っていたのが、
これからはイノベーションだ!って言っている。

これがどれほどのすばらしい進化だと思います?



批判をすることは簡単。

でも大切なのは、現状を見据え、今あるものを
どれだけ良くしていくかってことなんだと思う。



ざっくり言うとね。

(以下、わたしの関連ツイート)





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ちなみに、スタートアップ流行に関連して、これ。
↓怖いですね。こういうことが悪化しないといいのですが。




nairobi-garage

↑ナイロビ



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