最近日本語訳が出され、大変な話題となっている本。
スウェーデンの医師・グローバルヘルスの教授
ハンス・ロスリングのあまりにも有名な著書『FACTFULNESS』

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ニュースや統計数値、ドラマティックな話題に惑わされ、
思い込みや勘違いをしていないか、
なぜ思い込みや間違いをしてしまうのかを丁寧に解きほぐす本。

とてもとても引き込まれた。ほんとに面白い。



ここ数十年間、わたしは何千もの人々に、
貧困、人口、教育、エネルギーなど世界にまつわる数多くの質問をしてきた。
医学生、大学教授、科学者、企業の役員、ジャーナリスト、政治家—
ほとんどみんなが間違えた。みんなが同じ勘違いをしている。
本書は、事実に基づく世界の見方を教え、
とんでもない勘違いを観察し、学んだことをまとめた一冊だ。
事実に基づいて世界を見られれば、
人生の役に立つし、ストレスが減り、気分も軽くなってくる。

(ファクトフルネス日本語版より)


実は、この本、日本語版が出るずいぶん前に
わたしのメンターであり昔仕事でお世話になっているあの方が
これは面白いからと勧めてくれ、Kindleで英語版を買ってそのままにしてあった

メンターの情報が素早すぎて多すぎてフォローしきれないわたくし。
もたもたしていたら日本語版が出てしまったという次第。。。




もう、この本ほんとうに素晴らしいので
多くの人に読んでほしいと思う。

本書で出てくるクイズを少しだけ紹介する。
シンプルだけど、多くのひとが間違ってしまう:

仝什漾低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう。
A 20% B 40% C 60%



∪こΔ1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう。
A 20% B 50% C 80%


この答え、わかりますか。

,亮遡笋寮飢鯲┐呂覆鵑7%だそう。
多くの人はAを選ぶけれど、正解は「C」の60%なのだそうだ。

△亮遡笋療え。
多くの人はAを選ぶそうだが、正解は「C」の80%

つまり、「世界は思っているよりも良くなっている」ということ。



どうしてこういうことが起きてしまうのだろう。

たとえばニュースなどの報道。
報道は、「悪いこと」や「センセーショナル」なことを取り上げる。
テロリズムとか、事件・事故など。
それ自体は事実だけれど、何もそればかり世界で起きているわけではない。

教育や保健など、良くなっている数字について報道されることはあまりないから。



ハンス・ロスリング氏は、本書で以下のような「本能」が思い込みを引き起こしてしまうと分析している。

とてもわかりやすくて、なんども頷きながら読んだ笑

  1. 分断本能「世界は分断されている」という思い込み
  2. ネガティブ本能「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み
  3. 直線本能「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み
  4. 恐怖本能 危険でないことを恐ろしいと考えてしまう思い込み
  5. 過大視本能「目の前の数字がいちばん重要だ」という思い込み
  6. パターン化本能「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込み
  7. 宿命本能「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
  8. 単純化本能「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
  9. 犯人探し本能「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み
  10. 焦り本能「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み

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わたし自身、国際協力関係の仕事を何年もやってきて
日々、膨大な統計や調査報告書などを引用して文書を書いている。

でも、いつもほんとうはよくわかっているはずなんだけれど、
どうしても「仕事」を仕上げるために
やってしまっていること。

それは、「自分の論に都合の良い統計を引っ張ってくる」ということだ。

無数にある調査研究や報告書の中から、自分の論を補強する数値を探してくるのは
仕事として当然のことではある。

でも、「課題」を探し、それを補強する論拠となる材料を集めてくるというのは、
(もちろん多方向からその「課題」へのアプローチを捉える努力はするが)
結局はその他の多くのことを無視してしまう結果となりがちだ。

この「課題」言葉を、国際協力業界では「問題」と近い意味で使う。
つまりこのような「問題」が「途上国にある」からこの支援をする、というロジックを作るため。

こうすることで、ときに非常に危険な世界の見方をしがちになってしまう。

それが、ハンス・ロスリング氏のクイズの正解率の低さに繋がるのであろう。

このようなことが国際協力業界で起きてしまう「課題」については
なかなかに大変な取り組みが必要なのかもしれない。





ちなみに、この本に書かれている10の本能=思い込みは、
仕事という意味だけでなく、
日常生活、人間関係、あらゆることに同じことが言えると思う。

その意味では、多くの人にぜひ読んでほしい本だと思う。

英語版で読み返そっと。



ハンス・ロスリング氏のTEDトーク。シンプルで明快、わかりやすくて引き込まれる!すばらしい。



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