*7/21の『シークレットガーデン・シアトリカルベリーダンスショー』のステージを彩った数々の物語について書いています*(ステージ写真はフォトグラファーHORIさん)
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Song of Flower〜花の歌〜
「シークレットガーデン」でいちばんのハイライトがこの
「Song of Flower」だったかもしれません。
ハリル・ジブラーンの詩の朗読と、うつくしい映像(エリザベス作)とともに始まる
メンバーは、ほとんど出演者全員でした。
(ベリーダンサーではない出演者と、次の演目に出演予定だったアメリア以外みんな)
アトランタのペルシカ、
ザンベリーのジュリア、そしてインド舞踊ラーシャ・ナジーラ。
日本のベリーダンス☆レボリューションとさくらグラッセ。
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もちろん全員が集まったのは、海外勢がやってきた本番一週間前。
フォーメーションもしっかり皆が混ざるようにエリザベスが工夫し、
さらに衣装はヌーディなレオタードに装飾を施したもの。
このヌーディ―さは、それぞれの肌の色の違いを表すために考えられたものでした。
たしかに、みんなそれぞれ色んな肌の色。
そして、使用したベールはほぼすべてエリザベスたちが
そうして、
思いを込められて作られた演目。
ずっと戸惑っていた皆も、
練習でずいぶん慣れ、初めて会うひととパートナーを組んだり、
演出を工夫したり。
途中、パートナーがすれ違ってベールを宙に投げて交換するという技も。
すばらしいベール技が得意なエリザベスならではの演出です。
そして、物語の主人公マキは夢の中。
眠りながら少し寒そうにしているところへ、皆がベールをかけていきます。
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わたしは出演しなかったため、この演目をずっと見ていましたが、
皆で少しずつ向上させ、心が通じ合っていく様子に
ほんとうに感動していました。
こういうことが、エリザベスが最初にやりたいと言っていたことなんだなと。
わたしも多くの出演者も、これまでたとえば発表会などで、
ただただずっと先生に教わり、先生の指示に従い練習をしてきましたが、
こうして「ショー」として魅せるものをつくるために
自らが工夫し、作り上げていく。
絆を深めていく。
これが、シークレットガーデンの大きな意義のひとつであったと確信しています。
それが、お客様にも伝わっていくのだと思います。
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この演目ひとつで、皆がそれぞれ豊かな表情で
語り合ったりしながら、物語を作ります。
歌うお花たちは、マキに温かい視線を投げかけながら
そして、不思議なことに
結果として、シークレットガーデンのひとつひとつの演目のモチーフが
このジブラーンの詩にちゃんと歌われているのでした。
「花のうた」わたしは自然が語ることば、それを自然はとりもどしその胸のうちにかくしもう一度(ひとたび)語り直す。わたしは青空から落ちた星、みどりのじゅうたんの上に落ちた星。わたしは大気の力の生んだ娘、冬には連れ去られ春には生まれ夏にはそだてられる。そして秋はわたしを休ませてくれる。わたしは恋人たちへのおくりものまた婚礼の冠でもある。聖者が死者に送る最後のささげものもわたし。朝がくるとわたしとそよ風は手を携えて光来たれり、と宣言する。夕(ゆうべ)には鳥たちとわたしは光に別れを告げる。わたしは野の上にゆれ動きその飾りとなる。わたしの香りを大気にただよわせ、眠りを深くし、夜のあまたの眼はわたしをじっと見守る。わたしは露に酔いしれつぐみの歌に耳を傾ける。叫ぶ草たちのリズムにあわせて踊り、光を見るために天を仰ぐけれど、それは自分の像(イメージ)をそこに見るためではない。この知恵を人間はまだ学んでいはしない。ハリル・ジブラーン〜『涙と微笑』より〜
(次へつづく・・・)
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