ジンバブエ総選挙が終わった。
37年間政権の座にいたムガベ大統領が昨年末に退任して、
初めての選挙。

ジンバブエにとっては歴史的だ。

新しい大統領は現職のムナンガグワ氏。
対するネルソン・チャミサ氏とは、50.8%対44.3%の得票率との報道がある。

(相変わらず、「一騎打ち」の構図が極端だ)

Zimbabwe election: Emmerson Mnangagwa wins election



一方で、地域別の総選挙の結果はこちらだそう。

都市部と、伝統的な野党支持地域を除いては、ほぼZANU-PF。
投票率70%

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平和的な選挙を誰もが望んでいたはずだったが、
総選挙のあと、開票が遅れ、「野党」MDCがネルソン・チャミサ氏の勝利を
宣言してしまった(この詳しい経緯は報道だとあまり読み取れないのだけど)ことが
「爆発」のきっかけを温めてしまったのか、
ハラレでは暴動が起き、軍が出動して発砲した。

報道だと、3人が死亡しているとのこと。



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(写真はBBCより)




首都を離れれば、圧倒的に「与党」ZANU-PF支持者が多い地域がほとんどである。
(ジンバブエに限ったことではないが)

これは、わたしもジンバブエ農村部に行ったときにいつも肌で感じていたことでもある。

とくに1980年に独立するまでの独立闘争を戦った歴史(もうその歴史を現役で経験しているひとは少なく、人口は若くなっている)もありZANU-PF支持は根強い。

与党に求めるのは、安定性や雇用、経済状況の向上など。

その一方で、農村部にもMDC支持者はもちろん存在はする。
では、彼らは何を求めているのか。



このことを描いた簡潔でわかりやすくBBCのインタビュー動画がある。

(こちらの動画)
*埋め込めないのでリンク先を開いてみてください。

0803BBC

この動画の中では、ZANU-PF支持者と中立なひとの両方に話を聞いている。

どちらも、経済状況の安定、向上、雇用の拡大
同じことを求めているという結論。

これには一理あるといえばあるかもしれないが、
政党の支持というのはこういうことだけでなはいのだろう。

地元政治家の力も大きい。



新しいジンバブエは、変わっていくのだろうか。

わたしには、どうしても日頃のストレスや不満が
政治家同士の一騎打ちに反映されて、エスカレートしていっているように見えてしまう。

本来ならば、政治とは戦うものではないはず。

今後の動きを注視したい。




こちらの記事は、これまでの選挙の流れ、
ムナンガグワ氏とチャミサ氏のことが書いてあり、とてもわかりやすい。
でもBBCだけあってか、やはり政府に対してはあまり良い感じのことは書いていない感じもする。

Zimbabwe election: Troops fire on MDC Alliance supporters



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