日本人がこんなに働いているのにお金持ちになれない理由は、「日本人が世界一『お金とは何か?』を知らない」からだ。
「お金=汚いモノ」という無意識な誤解のもと、お金に関する教育をほとんど受けてこなかったからだ。
(中略)
お金の「仕組み」を学び、「扱い方」を少し変えるだけで、お金持ちに近づくきっかけを得られること。さらに「つながりキャピタリズム(資本主義)」とも呼べる新しいお金の世界について理解することで、お金を稼ぐ手段である「働く」という荒野、お金でつながる人々との付き合い方さえも、劇的に楽しく、豊かになるという事実を伝えたいと思います。
元証券マンの方が書かれた「お金」に関する本。
かといって、資産運用とかテクニカルなことに特化したものとはまったく違う、彼個人が「お金とは何か」について考え感じてきたこと、そして世界40か国を旅して考えた「お金」にまつわる本質的なことをまとめた著書。
結論から言って、かなり心に響く良い本だったと思う。
お金とは「信頼の媒介物」であり、信頼がなければ心豊かな生活は手に入らない、という一文は心に残る。
元証券マンということで、お金に関してクールなのかという先入観を持ってみてしまっていたけれど、このひとは「心豊かに生きる」ということをハートをもって考えているひとなのだなと思った。
そして今、新しい「お金の価値」の考え方が出てきている。
それがネットを通したカウチサーフィンのような「サービス」。
ネット上での口コミや評判を参照して、「信頼」できるかどうかを判断する。
これは、以前書いたが、シェアリングエコノミーへの考え方にも通じるものがあると思う。
お金と信頼が一緒になってきている。でもお金で信頼を買うわけではない。
ネットのあらゆるサービスが充実してくるにつれて、この「お金」を巡る考え方も変わってくるんだろうなと思う。
そこで、筆者のいう「つながりキャピタリズム」が出てくる。
(かといって、持論を押し付けるようなことはしない書きぶりが良い)
ちなみに、100兆ジンバブエドルについても記述が少しある。
お金を持っていても幸せな人もいるし、不幸な人もいる。
お金を持っていなくても幸せな人もいるし、不幸なひともいる。
ここに書かれた「幸せ」に対する考え方は心に響いた。
何度も読み返したい本だと思う。
なぜ日本人は、こんなに働いているのにお金持ちになれないのか? _21世紀のつながり資本論 渡邉賢太郎 いろは出版 2015-02-06 by G-Tools |
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