安藤美冬さんの『冒険に出よう』。
2年ほど前の話題の本だけれど、なんとなく手に取って読んでみた。

自分のマインドがごちゃごちゃになってきて、ものごとがうまく回らなくなったときに読む本というのが、わりと年下の活躍する女性の本になってきた気がする。



4799311832冒険に出よう (U25サバイバル・マニュアル) (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)
安藤 美冬
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2012-11-29

by G-Tools



著者は7年勤めた会社を辞め30歳で独立。

その自分の人生に対するひたむきさ、まっすぐさ、パワーには元気づけられた。

ここでいう「冒険」とは無謀になるということではないし、さっさと会社を辞めるっていうことでももちろんない。
彼女が、若いなりの自分で得てきた人生戦略が、第1章から第5章まで項目別に書かれている。

若いなーと思うものもあったけど、わたしもやってみようかなと思うこともたくさんあってよかった。


ちょうど一年の終わりの今日ですもの、明日からまたフレッシュな生き方をしてみよう。


印象に残ったところ:


ルールや目標は決めるけれど、その時々で柔軟に対応すること。
「しなやかさ」が大事なのだと思います。「変わりたい」と思っているときほど、あえていつものルールを破ってみたり、自分で敷いたレールをはみ出る選択をしてみる。

人生は選択の連続です。
転職や独立するといったような大きな岐路だけでなく、何を食べるのか、誰と会うのか、どの本を読むのか、といったように、私たちは常に「何を選び、何を選ばないか」を決断しています。
そのとき、意図的に「別のカード」を切ってみる。つまりいつもと違う選択をしてみるのです。


(中略)

時にはしなやかに、自分のルールや敷いたレールからはみ出す。



仕事もいろいろと迷うことがおおくて、これからのキャリアをどうしたものかといつもいつも悩み続けているような気がする。


けれど、最近こんな風に思う。


「四十にして惑わず」っていうけれど、その「惑わず」というのは、これまできっちり自分の生きる道が定まることだと思っていた。

開発コンサルタントなら、こういうコンサルタントとしてこのような仕事をこなしてという一本の具体的で確固とした道筋みたいなもののことを漠然と想像していて、そんなもの定まらないわ!と常々思っていた。


でも、三十代もあと二年を切り、いよいよその「四十」とやらが目前に迫っているこの年齢になって、惑わない「自分軸」みたいなものはずいぶんできてきたように感じる。


具体的なキャリアという意味では、これといって具体的に定まっているわけではないのだけれど、一方で、何かこうぶれない「軸」というものや、「自分の意志」、つまりやりたいこと、好きなこと、自分自身のフィロソフィみたいなものが、これまでのキャリアやプライベートでの経験を通じて構築されているという感覚。

そういう意味で、惑いはあっても、本当の意味の「焦り」はないのかもしれない。


具体的にどういうキャリアをきっちりと歩む!というような明確で詳細なものは別に定まっていなくても、その自分軸や自分のハートの部分をきっちりともって、「しなやかに」動いていけること。
新しい展開があっても、好奇心をもち、いい意味の自信をもって取り組んでいけること。


そういうのが三十代の成果になっているのかもしれない。


そしてこういうことが、もしかしたら昔の人のいう「四十にして惑わず」なのかも。


なんてことを思った。


さあ、来年はどういう年になるか。


今からワクワクしている。



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