先ほどフェイスブックにもシェアしたのですが。

南アフリカのノーベル賞作家ナディン・ゴーディマさんが亡くなったとのこと。

南アのゴーディマ氏死去 反人種差別のノーベル賞作家

ショック。

時代がまた一つ過去になっていく。

90歳だったのね。そりゃあそうですよね。
アパルトヘイト下の文学の冬の時代に、発禁処分や辛い目にあいながらも、信念を曲げずに反アパルトヘイトの作品を書き続けたひと。


わたしが敬愛する南ア出身の作家ベッシー・ヘッドは、たしか彼女のことを尊敬していたと思う。彼女宛の古い書簡も残っているはず。(わたくしの膨大なベッシー・ヘッド書簡のコピーのなかにあるはず…)

ゴーディマさんがベッシーのことをどう思っていたのか、資料はない。

でも、ゴーディマ的世界の政治性と、ベッシーの描く政治性について、たしか自分の論文で比較した記憶はある。


ただひたすらかなしい。

マディバといい、ゴーディマといい、大きな人物を失ってしまった。

歴史がひとつ古くなる。

抗えない。


今月はベッシーの誕生日。
生きていれば77歳。まだゴーディマさんよりずいぶん若い。

彼女が亡くなり、28年か。