ネルソン・マンデラのことばかり考えている。

彼がこの世に存在しないなんて、大きな喪失感。
だけれどせいいっぱい受け止めなければならないんだろうな、とおもう。

わたしが南アフリカのことを初めて認識したのは、たぶん高校生のときの世界史の授業だとおもう。
ボーア戦争というのが、アフリカ人とヨーロッパ人の闘いではなかったことを世界史の先生が説明したことを覚えている。衝撃的だった。

ちょうどそれは、ネルソン・マンデラが釈放されたころの時代だ。

高校のとき、一年に一度映画鑑賞の日があって、全校生徒でまだ封切前か直後くらい??の映画を観に行った。
その内容は、あまりにも強烈で、鮮明な記憶となって残っている。

映画は『サラフィナ!』だった。

確か1990年代初めに出てきた当時の新しい映画で、わたしが高校生だったころは94年の全人種参加選挙とマンデラ大統領を迎える前夜のころだった。

『サラフィナ!』はもともとミュージカルかなにかだったと思うけれど、1980年代を舞台にしながらも、1976年のソウェト蜂起をモデルとしている。

今でもこの映画のシーンを思い出すだけで、涙が出そうになる。

高校生のころのわたしは、自分がその後、大学に入ってから自ら南アに行くだなんて、まったく想像もしていなかったのだけれど。

ハリウッド女優を夢見るソウェトの高校生サラフィナのお話。
彼女がいつも、マンデラの写真を部屋に飾り、「ネルソン」と呼びかけていたシーンを思い出す。
彼女の語りは、ネルソンに向けて語られている。




(この後、学生たちが撃ち殺される)




この映画の強烈さが、わたしを潜在的に南アフリカへと導いたのかもしれない。

そして、自分が「ソウェト蜂起」のことを知ったのも、自分自身がその年の生まれだったと知ったのも、大学に入ってからだった。


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そして、自分が南アフリカにわたってもう16年くらい経つ。

南アフリカ出身の作家ベッシー・ヘッドを追いかけて、それくらい。

どうしても、彼女の作品を日本語で出版したいと思っている。

翻訳は終えているので、出版社を探しているところ。

まさに、ネルソン・マンデラがアパルトヘイトと闘い逮捕されたそのころ、南アフリカでジャーナリストをしていた彼女と似たような経験をする主人公。

ボツワナを舞台にした小説に、アパルトヘイトが描かれている。


自分が生きている間に成し遂げたいことのひとつは、確実にこれだと思っている。


あと、わたしにはとても意外な南アとのつながりがあったことを、さらに大学を卒業してからずっと後に知ることになるのだけれど、そのことについてはまた。



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