木曜日の夜に、社会起業大学というところでゲスト講師ということでお声掛けをいただき、お話をしてきました。

社会起業大学は、2010年にできたビジネススクールということだそうで、社会における課題(途上国に限らず、我が国のことも)を解決し社会に貢献するような「社会起業家」を育てる目的でつくられたそう。

ここでいう社会起業家とは、独立して起業するだけでなく、社内で新しい事業を立ち上げるとか、仕事をしながらNPOなどに参加して仕事をするとか、プロボノなんかのことも入るとのこと。

今回、声をかけてくださったのは、JICAでお世話になってきたN氏。(まぁ、名前伏せる必要ないと思うけどいちおう)

国際協力業界でもまた、この「ビジネス」的観点へ関心を持って取り組む人たちは増えており、N氏の活躍は一部の人々の間では有名。

社会起業大学では、国際貢献学部が設立されたとか。


今の時代、働き方や生き方の選択肢はたくさんあるし、もっともっと自由に考えていいと思う。
そういった点では、このようなビジネススクールに熱い思いを抱いてやってくる人たちはとても良いと思う。

もっとも、様々なバックグラウンドや年齢のひとたちがいるし、すでにビジネスプランを具体的に描き実践しているひともいれば、これから取り組むべき社会的課題やその手法について探している段階のひともいる。


今回のわたくしのトークは、BOPビジネスの一般的なお話だけでなく、わたしの運営するRupurara Moonの立ち位置とか、自分の心の中に抱いている疑問を並べだして明らかにし、考えるきっかけにしてもらうことが目的。

常日頃、ブログやfacebookなんかにあれこれ書いて悶々としていることを並べてみた。

社会起業でも、何でも、結局、生き方の問題なのかなと思ってる。

抽象的で、ヘビーなようだけど、ここを避けているとものごとは永遠に成し遂げられないのではないかと。

自分の心の奥底のほうにある、かっこよくみられたいとか、仕事や周囲の誰かへの歪んだ反発とか。
人間の脳みそって、自分を正当化して勝手にストーリーを作るようにプログラミングされている。

だから、途上国で国際貢献するようなビジネスがしたい!win-win関係を構築したい、って思ったって、それは自分のなかで一方的に作り出されたストーリーである限り、なんにも起きないと思う。

わたしもたくさんの痛い思いをしてきたし、これからも自分の未熟さにきっちり対峙して生きていかなきゃならないと思うけど、そういう自分のなかの本当の感情がわかったとき、ひとは前へ進めるのではないかと。






最近読んだ、いろんな「社会起業家」の本。

(この類の本の実に何割かは、たぶん「世界を変える」というタイトルだと思う。何たる革命家。わたしが本を書くならば、このタイトルは絶対つけないと決めた)

いろんな素晴らしい活躍をしたひとたちは共通して、ものすごいパワーとスピードで、やりたいことに取り組んでいる。

考える前に行動している。


もちろんそれは、「無謀である」ということではない。

彼らのなかで、とっても純粋で強い確信に基づいて行動を起こしているということだと思う。

つまりそこに、かっこつけるとか、一方的な思い込みとか、そういう自分の心の中の問題があったのなら、たぶんそれは失敗する。


でもね。


それでだめになっちゃうということではない。

そこからたぶんまた、自分自身のそういった未熟な面と、どんなに辛くて嫌でも向き合わなければならないということなんだと思う。たくさん、痛い目に合えばいいんだと思う。

「たたかれて、うちのめされて、また帰ってゆく アフリカ」


抽象的になったんだけど、そういうことを思いながら話しました。


さて、月曜日には母校の明治学院、次の週には日大での講義が待ってます。



こんどは、どんな生徒さんに会えるでしょうかね。



わたしも学ぶことがたくさんです。



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