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やっと参りました。

『ビーズ・イン・アフリカ』@神奈川県立近代美術館葉山にて。


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詳しくはリンクを見ていただくとして。


ともかく、アフリカのビーズの奥深さを、アフリカビーズ屋のあふりかくじらは、改めて学んだのでありました

いやァ、知らないもんですな。

カメルーンのバミレケの仮面がたくさん並んでいて、その存在感が圧倒的。
きっと古いビーズを使っているんだろうな。

西アフリカのトンボ玉も、やっぱりうつくしい。
これは、今後、Rupurara Moonでも扱えるようになったらいいなと思って考え中。


いちばん圧倒的だったのは、コンゴ民主共和国のクバ王国の摂政の装束。

頭飾りはゴージャスなビーズとタカラガイとたくさんの羽根に覆われたそれはもうびっしりと限りなくゴージャスな衣装。ネイルまである。

羽根のひとつひとつにも、「位」を表す意味があるらしい。

こんな貴族や王様が現れたら、ひれ伏しちゃうだろうな。

(例によって)あんぐりと口をあけながら立ち尽くして見上げたのでした。

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ビーズもやっぱり権力の象徴や、文化的な意味、歴史的な意味など様々な背景を持っていて、調べていくとほんとうに奥が深い世界。

わたしがお店で扱っているワイヤービーズは、南アから来たプラスチックのビーズだけれど、アクセサリに使われている樹木の種や、動物の骨や角、様々な種類の天然石にはそれぞれのパワーがある。

それにしても、カタログがとっても面白くて勉強になった。

一部、心に残った言葉を引用。

ビーズという語自体は、古英語の"biddan"「祈る」という語に由来するとされる。この語が、祈りに用いるロザリオ(数珠)を指すようになり、さらには数珠の珠一般を意味するようになったという。


なんとうつくしい。


一方で、ビーズは交易を通じて世界中に広がっていき、アフリカでもベネチアなどのガラスビーズがたくさん入ってきたわけで。
ジンバブエでも、11世紀から15世紀にかけて栄えたショナ人の王国グレートジンバブエ遺跡からは中国やインドのガラスビーズが見つかっている。


ところでRupurara Moonで取り扱っているモザンビーク・アイランドという名前を付けたビーズネックレス。
これは、まさに大航海時代のアラブ交易で輸入された古のビーズを、モザンビーク島に暮らす少年たちが海の底や砂浜から拾い集めてきて作られたもので、手触りも色合いも現代の大量生産されたプラスチックビーズとはまるで違う貴重なもの。

ぜひ、直接手に取って、その軽い独特な感触を確かめ、ビーズ同士がぶつかってたてるさらさらとした歴史ロマンあふれる音をお聞きいただきたいものです。

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『モザンビーク・アイランド』

(ずいぶん値下げしましたが・・・)


ところで、モザンビーク島、アラブ商船と言えば、いままであんまり深く結びつけていなかったんだけれど、「奴隷貿易」ですね。このビーズで奴隷も買ったのかもしれません。

なんという歴史・・・。ビーズひとつに、たくさんの思いや魂が込められているんでしょうか。

モザンビーク島もまた、その昔は奴隷の輸出港でありました。

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で。

ミュージアムショップで売られていたワイヤービーズの動物たち。
南アから輸入されたものだったようですね。

これらが自分のお店の商品ではないからいうのではないんだけれど、やっぱりRupurara Moonで扱っているものの方がデザインがずいぶん洗練されているようです。
(まぁ、センスの良い生産者と仲良くなって、すごく真剣に選び抜いているからなんだけど)

南アで見つけるワイヤービーズって、色合いもちょっとシンプルだったり(虹色でなかったり)、デザインも少し稚拙なもの(という見方をすれば、かもしれませんが)が多いみたい。

むろん、優れたものもあるんだろうけど、探せば見つかるのかな。

でも、結局はジンバブエ人が作っていたものだったりするんですよね。


それにしても、池谷先生のご活動の奥深さには脱帽だと思いました。
ボツワナのサンの研究で有名であられることくらいしか知らなかったけれど、ビーズに関してもここまで深い調査をされているとは。

9月30日には葉山のこの美術館でご講演があるそうです。

聴きに行こうかしら。


アフリカンビーズ屋として、書ききれないくらい学ぶことの多い一日でございました。

そして、葉山の海はとてもキラキラとしていてきれいでした。






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