昨日、土曜日。

BOPビジネスという名のつくセミナーとかシンポジウムなんて、それはもうたくさんあるんだけど、その中のひとつに行ってきた。
立教大学にて。
(ちなみに、この大学にはビジネスデザイン科というのがあるんだね)

思いのほか、面白かったので、一部だけ忘れないように書いておく。


立教大学の見山謙一郎先生。株式会社フィールド・デザイン・ネットワークスの代表もされている。

プレゼンのポイントで、わたしが、___φ( ̄^ ̄ )メモメモと思った点。

■経営戦略のアプローチ「戦略とは計画的に策定されると同時に、創発的に形成されなければならない」
 「創発的アプローチ」つまり不確実性適応型。


平たく言えば、何が起きてもとりあえず動じないで柔軟に取り組んでいこうぜ、的なものか。

■BOPビジネス?ビジネスはビジネスである。

→同感。

■途上国の人々をステークホルダーにする。現地目線に立って現地の人と話す。

■そもそも日本のCSRは受け身として生まれてきた。大切なのは企業としての「価値観」つまり、自分の会社は何をやりたいのか、というところ。

■BOPビジネスのキーワードは、「雇用創造」と「教育」による仕組みづくり。


(すごい大切なことだと思うので、たぶん、三回くらい読んでおいた方が良い言葉だと思う)


このプレゼンは、バングラデシュでビジネスを実践された来られた先生だけあって、実務に基づく視点がたくさん盛り込まれたとても興味深いものでした。

ただ、「教育」の必要性という視点については非常に共感するとともに、どこか頭の隅っこに割り切れない気持ちが引っかかる。


消費者としても、生産者としても、日本の会社が途上国のいわゆる「BOP層」とビジネスをやる場合には、「教育」しなくてはならない部分は多いだろう。

ただ、どうしても自分の文化やフィロソフィーを一方的に押し付けていないか、という不安がぬぐえないわたしは、ビジネスパーソンにはあんまり向いていないのかもしれない。

Rupurara Moonで取引するジンバブエとの生産者たちとも、基本的には彼らの作品を尊重し、わたしが良いと思ったものだけを選んで買う。
もちろん、こんな作品がほしいなァというリクエストは毎回出すんだけれど、日本のマーケットはこうだからと、現地にないものをあれこれ作ってもらうことはしない。

そこにちょっと違和感を感じてしまうからだ。

そもそも、現地にあるとても良いもの、素敵なものを純粋に、それを知らなかった日本や先進国の人々に紹介し、その生産者個人のこと、その人の国のこと、ひいてはアフリカ大陸のことについて、考え、興味を持ち、思いを馳せてほしい。

そういう願いから開いたお店だ。


だからなんだと思う。


もちろん「BOPビジネス」だなんて思っちゃいないし、創発的アプローチ、なんて難しいことも考えていないけど、日々、アートやアーティストに接している中で、ものすごくいろんな事件が起きちゃうし、壁にぶつかるし、学ぶことが多い。

こういうことが、途上国と、アフリカとかかわる面白いところだと思う。

人間的なアプローチをしたいもんだ。



最後に、「小島衣料」の小島氏の、長年にわたる実践に基づいたものすごくエキサイティングなプレゼンから、最重要キーワードを紹介したい。

「右手にそろばん、左手にロマン」

この人のプレゼンやエピソードはもう、ほんとうにエキサイティングで、実際に苦労されて勝ち取ってこられた方だからこそ言える、ものすごく説得力のあるものだった。

もっと紹介したいけど、出し惜しんどく。(Twitterで流したけどね)


Rupurara Moonとしても、すごく勇気をもらった。


だから今年は、ジンバブエではなくて、行ったことのない国に買い付けにいこうと思っている。



ありがとう。良い週末でした




にほんブログ村 海外生活ブログ アフリカ情報へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

              ↑ ★ いつもありがとう。 ★ ↑


 ☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+. Rupurara Moonアフリカンビーズ&クラフト


africanwhaleをフォローしましょう

Facebook "Rrupurara Moon African Beads and Crafts"



オマケ。

セミナー中のツイートまとめ。



゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆



小島氏。「私と組んだパートナーは、必ず金持ちになる」という強いスタンス。型破りなビジネスマンは、もう、圧倒的。
posted at 17:35:33


従業員教育。小島衣料の小島氏はすべて自分が陣頭指揮をとる。徹底的な現場主義。必ず雑巾がけから教育を始める。ぜんぶ、自分でやる!雑巾がけ!
posted at 17:15:24


BOPビジネス勉強会@立教大学。期待してなかったんだけど、かなり面白い。こんな実践的でクレイジーで刺激的なビジネスを、わたしもやっていく勇気を持ちたいものだ。ルプララムーンの生産者開拓のために、ブルキナファソいこうかな、と思った。
posted at 17:09:43


http://t.co/102evhZo
posted at 17:05:56


小島氏。片手にそろばん、片手にロマン。すてきすぎ(((o(*゚▽゚*)o)))
posted at 17:00:29


リビア進出ウラ話、おもしろすぎ。ヤバイ。結局進出しなくてよかったネみたいな。
posted at 16:57:48


小島衣料の小島氏面白い。見山先生の不確実性を体現してる。失敗も無数にしてる。アホみたいにたくさんやってる。でも、全部無借金で自己資金!すごいすごい!
posted at 16:54:51


小島衣料の小島氏。中国に展開。これはBOPビジネス?たぶんそんなことばが必要ないくらい、すごい勢いでチャレンジしてる。そこが大事。マダガスカル、リビア、ヨルダン、タイ、インド、ロシア、スリランカ…
posted at 16:52:10


経産省小山氏。BOPビジネスは産業政策と経済協力政策のオーバーラップ。
posted at 16:44:41


立教大学の見山先生プレゼンは興味深い。あとでブログにまとめます。
posted at 16:41:14


パネルディスカッション。立教大学、見山先生。経産省小山氏。小島衣料小島氏。海外産業人材育成協会小林氏。案外、面白いかも。
posted at 16:38:54


立教大学の見山先生プレゼン。途上国の技能者の不在。教育の重要性。…もっともだが一筋縄ではいかないだろう。
posted at 16:36:07


BOPビジネス。経済的指標ではなく、自分の会社は何をやりたいのかという価値観が大事。
posted at 16:33:39


BOPビジネスのポイント。最終現地化。異なる経済合理性。
posted at 16:31:47


雇用創造×教育
posted at 16:30:22


BOPビジネスの課題と現状勉強会。 @立教大学
posted at 16:21:14