ふと。

気づいたのだけれど、どうもわたしは「食堂」というモチーフが好きなようだ。


昼休みに、オフィスの商業スペースにある丸善でつい手に取ってしまったのがパンとスープとネコ日和という群ようこさんの本だ。

パンとスープとネコ日和
群 ようこ
4758411948




まだ読み途中だけれど、こういうシンプルで思いのこもった「食堂」を女のひとがひとりで開く、というお話、ありがちだけれどきらいじゃない。

思い返してみると、いろいろある。

『かもめ食堂』はもちろん、原作も映画も好きだ。

群ようこさんの文章は、勢いがあって気取っていなくってちょっと調子のった口語っぽいところがなかなか良い。

映画も、ほんとうにすてきな雰囲気で、登場人物も愛すべきひとたちだった。


かもめ食堂 (幻冬舎文庫)
群 ようこ
434441182X






あと、少し前にはまってしまった小説で、吉田 篤弘さんの『つむじ風食堂の夜』という本がある。

これは「女性がひとりで」というパターンではないけれど、このひとの作品には、一時期ほんとうにはまった。
(大好きなのは、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』というのと、『フィンガーボウルの話のつづき』


それから、小川 糸さんの『食堂かたつむり』


これはもう、すごく気持ちが良くて、たしかジンバブエ出張のときにも二度ほど連れて行った。エンディングがいい。


このお話は、ほんとうに若い女性がひとりで田舎にスペシャルな食堂をひらくというもの。

とても美味しそうな食材、丁寧に心を込めてこだわって作られるシンプルな料理の上質な素材の味。


食べる喜びは、生きる喜びだとおもう。



食堂かたつむり
小川 糸
4591100634





ずっと以前には、もちろん吉本ばななさんのキッチンがあった。


ちょっとテイストは違っていて、若い女子の感性って感じだけれど、当時は好きだったなぁ。
いまでもこの中のフレーズをときどき思い出す。



そう思うと、ほんとうは自分、あんな感じの「食堂」を作りたいのかもしれない。


もっとも、お料理なんて得意ではないし、やっと最近、かんたんなお料理本を見ながら丁寧にお料理を作ってお弁当にする愉しみをおぼえてきたという程度だけれど。


明るいウッドフローリングに大きな窓からお日様が差し込むシンプルな店舗を、Rupurara Moonの実店舗として夢見ているのだけれど、ふとした瞬間、自分のそのお店につややかなステンレスのGEの業務用冷蔵庫が置いてあって、自分がその前に立って誰かに飲み物をつくっているような絵が頭の中に降ってきた。

(職場のカフェテリアのコーヒーカウンターの向こうにある業務用冷蔵庫を見て、ふと足を止めてしまった)


ものすごく意外でびっくり。


でも、人生っていったいどんなことがおこるかわからない。


そういうRupurara Moonもすてきかもしれない。

美味しいルワンダコーヒーを出すような。




(なぜルワンダかはともかく)



ところで、父の生まれ故郷である徳島の山奥の古い造り酒屋。
ここも、ある女のひとがすてきなワインカフェにするということだから、なんだか不思議な感じがする。

いろんな気持ちが織り交ざっている。そんな心境。



そういえば、去年のRupurara Moonのギャラリー展。

あのとき借りた東中野のギャラリーも、オフホワイトな感じでとても居心地がよかったな。


明るいお店にしたい。



septrupurara





結局たべることがスキ。


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