好奇心ガール、いま97歳 笹本 恒子 小学館 2011-09-29 by G-Tools |
読んでいて、このお方の人となりや生きる姿勢、色んなエピソードがすばらしすぎて感動に打ち震えた。
日本で初めての女性報道写真家、1914年生まれ。
なんせ、この方のおばあ様は、子どものころに黒船がやってくる(1853年)のを見たというのだから、気が遠くなりそう。
笹本恒子さんは、驚くほど見た目が若くてお肌がきれい。
はじけるような笑顔をしていて、とてもおちゃめないたずらっ子風の魅力にあふれた方だと思う。
なんと愛らしいひとなのだろう。
食生活も、お肉を食べ、赤ワインを召し上がる。
煮魚はキライ。
古い素敵なマンションを広い洋室にリフォームして暮らしてる。ご飯ではなくてパン食。
いつか「徹子の部屋」に出演されたのだそうだ。
関東大震災も東日本大震災も経験。
最初は油絵をずっと勉強していたけれど、あるきっかけから絵筆をカメラに持ち替え、夢中になって報道写真の世界で生きてきた方。
女性ならではの視点のすばらしい写真の数々。
男社会の中で、どれほど大変だったかと想像する。
太平洋戦争が始まった年に結婚。
結局、二度結婚されているみたい。
心を打たれるようなエピソードばかりなので、ぜひ読んでいただきたい一冊。
とくに、たまたま勉強していた洋裁やフラワーデザインのお仕事で生計を立てたというお話は、とても勇気づけられた。
私はまだ、たったの三十数年しか生きていないけれど、それでも努力してきたことや興味をもって取り組んできたことが、何年もたったのちに、思わぬ形で生かされるということを何度も経験している。
人生、何があるかわからない。
そして、いつ死ぬかわからないのだ。
いま、やりたいと思ったことはやる。
年を取ってから、「ああ、ほんとうはあれがやりたかったのに」と思ったところで、それは言い訳に過ぎないから。
他人や環境のせいにしているにすぎないから。
誰も自分の人生に責任は取ってくれないしね。
年を取っちゃったら、ハイそれまでよ、ってことになっちゃうわけで。
だから、自分の人生にがっちり取り組みたい。
やりたいことがたくさんあって、ワクワクする。
シンプルにひとつずつ取り組んでいくこと。
そんな芯の強さを教えてくださったように思う。
ところで。
この本、先日、母のギャラリー展に手伝いに行ったときに借りた本だった。関係ないけれど、母の持ってくる本はわたしがあんまり本屋で目を留めないものだったりするけれど、結果として私の人生にものすごい影響を与える「きっかけ本」だったりするところが、すごい。
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