さて。

南部アフリカフォーラムでの真面目なお話


ワタクシあふりかくじらが大変感銘を受けたのは、滋賀県知事 嘉田由紀子さん のお話でした

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「『京都議定書』から南部アフリカへ〜滋賀・琵琶湖からのチャレンジ〜」というタイトルでしたが、温暖化のお話もそうなんですけど(つまり琵琶湖に温暖化の影響が表れている)、やっぱりインパクトがあったのは「トイレ」の話でした。


この方、1970年代からタンザニアの農村で半年すごすなど、アフリカ農村生活もどっぷり経験されている。
90年代からはマラウイ湖周辺の村に入って研究を続けてこられたわけで、もう身体をもってしてアフリカを知っておられる方でした。


マラウイの農村のトイレは、コンクリートで固められたものも(教員の給与約1か月分=2000クワチャ)、二年ほどでいっぱいになって埋めてしまうんだそうです。

日本のように、たい肥化して畑にまくという習慣がないんですね。

これを、嘉田さんの言葉でいう「し尿親和文化」の日本と「忌避文化」のマラウイということで説明されていました。



そうですね。たしかに


「高い乳幼児死亡率を低くし、安定的な食料供給を果たすためには、水を汚すし尿を集め、肥料として使うようにトイレの普及が必要であること」ということ。


おそらく、排泄と食べ物を結びつけることを忌避する傾向にあるのには、何か深い文化的理由があるのかもしれない。

でも、昔から日本がやってきたように、たい肥化すれば、食料の増産にもなるし、高い化学肥料を買わなくても済むし、衛生問題の解決にもつながる。

70年代よりアフリカの農村に入り、90年代からはマラウイにどっぷり浸かって調査をされた嘉田さんは、この「忌避」をよくご存じの上で、SADC各国の大使やアフリカ関係者が集まる中でこの論を展開されました。

はっきりと、でもきちんと、「もし不愉快な気持ちになられたらごめんなさい」とアフリカの人々に断りつつちゃんとした論を展開して、さすがだなと。
ご自分で長年研究され、肌身で感じてきたことなのですねぇ

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ところで、彼女もまた「もったいない」をテーマに活動をされているのだそうだ。



感銘を受けたワタクシは、もちろんミーハーなので、プレゼン後、当人に駆け寄り名刺をいただいたのでしたむふ

なお、京都ベースのNGO、NICCOさんがマラウイでエコトイレのプロジェクトをやってますね。


このような研究の成果が、どんどんODAにも活用できるといいのだけれど、ね。ドウカナ



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