8dbcd34b.jpgさて。

もう何日か経ってしまったのですが、15日(月)に放送された「NEWS23」の特集『環境スペシャル“地球破壊3・巨龍発熱”〜中国=CO2排出世界第2位の国を行く〜』 (すごいタイトルだ)は観ましたか?


中国のエネルギー消費のすさまじさと成長ぶり、そしてアフリカへの進出ぶりというのはとてもよく取り上げられるテーマですが、このNEWS23ではずいぶん掘り下げて描かれていました。すごい。

しかし、大気汚染がすさまじい中国の町の様子は、ほんとうに衝撃的。日本にも、その汚染された空気が流れ込んでいるのが衛星からわかるくらいです。でも、やっぱり生活のためには石炭を使うし、大気が汚れても「仕方ない」。その繰り返し。


アフリカ各国で進出する中国と言うのはすごくよく話題になりますが、今回のケースはモザンビーク。これはモザンビークの環境団体が警鐘をならしたテーマだそうで、色々とあんなことやこんなことがあって、TBSが取材をするに至ったようです。「仕掛け人」曰く。(これからもそのようにしてテレビやメディアでアフリカ関連が取り上げられることが増えそうですよ。来年のG8サミットとTICADに向けて「環境×アフリカ」ですね)

中国で切る木がなくなってきて、材木業者は遥々アフリカに進出して大量に木を伐採しているのだそうです。

無計画な伐採を進め、モザンビークでは気候が少しずつ変わってきているのが感じられる。現地のワーカーさんがつぶやいたようすが、ものすごく印象的。わかっているんです、と。木を切るのがいけないのだとわかっているのです、でも生活のためなのだ、と。

アフリカの資源を取って、中国は成長し、空気は汚染され地球温暖化ということになる。でも、草の根のレベルでは、人々は地球のことよりもお給料のことを考えて生きていくしかないわけです。ものすごくつらいところ。

一方で、モザンビークに入っている中国人は、地球温暖化など「関係ない、知らない、木はいくらでもある」などとインタビューに返答。もっともこの描き方は、中国人を悪者扱いするようであんまり気持ちのいいものではないですが。


中国で、排出権取引などを進めている人も登場。
一方で、環境に取り組むNGOなども、中国では多いと聞きます。

奇しくもこの日、中国はこれから「環境と経済」の両立に努力していくと宣言しました。


でも、環境に目を向ける前に、日々の生活を立てなければいけない人たちばかりなのだということが、忘れてはいけない事実。そこをどうするかが、今後の地球課題ですな。ハイ。


*写真は、TBSより。


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