ジンバブエの農業生産及び食糧状況を分析したFAOとWFPのチームが、その最終報告書を昨日(6日)公開した。

先月までジンバブエを訪問していたミッションが調査したもののまとめ。読んでみると、ずいぶん手間隙罹った調査になっている。そして、ジンバブエの食糧事情がとてもよくわかる。けっこうな力作。とても参考になる。→ 報告書本体はこちら

たくさん統計があったけれども、重要な点はやはり今シーズンは食糧不足に陥り、かつ400万人もの国民がその影響を受けるとされているところである。
現在この国の人口は1,200万人弱ということなので、この数字はその三分の一に相当する。しかしながら、これがどこまで信憑性があるのかどうかはわからない。第一、ジンバブエの人口は、人々の国外流出により大幅に減っているはずなのである。

しかしながら、良い雨に恵まれなかった南部・西部あたりの農業生産というのはかなり壊滅的らしい。
だが、元来気候の良いジンバブエのこと。この問題にはもちろん政治的な問題が深く関わっている。もちろん、食糧支援や農業支援、インプットの供与なんかではなく、根本的なところにメスを入れることが必要なのである。2000年の土地改革の前までは、この国は農業生産の豊かなブレッド・バスケットだったのだから。


なんてことを考えながら、おいしいご飯を食べているわたしの無神経さは何だろう。なんて思いつつ、やっぱりおいしいご飯を食べちゃう。
せめて、自分のメイドさんにはちゃんとバス代をあげたりしたい。


ときどき、朝、出勤するときにこのコンプレックスの警備員をタウンまで乗せていくことがある。給料が安くて、片道15,000ジンバブエドルのバス代を払っていてはすべての給料がなくなってしまうのである。
多くの人が、貧困生活線にとても満たない給料で暮らしている。どうして生きていけるか?→ 闇経済の国、ジンバブエ。
インフレ率は3,700%だが、これが年末までには何倍にも膨れ上がるという予想もあり。先月1,000円だったものが、今月2,000円だったりするわけさ。


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写真は、ケープの海。


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旅に出たい。


明日、マラウィからお友だちが来ジン。
一緒にカリバ湖に出かけたいと思う。カリバ・ダム。
水といえば、湖なのね、内陸国ジンバブエ。