8de0f033.jpg子どものころ、クラシック・バレエに一生懸命だったこと。
練習して、うまくできなくて、また練習して。
それでも、楽しかった。
トウ・シューズをもらえたのが他の子よりも遅くて、
そのぶん、手にした日はうれしかった。

成長するということは、何かを乗り越えること。
ずっとずっとスランプに陥ったりして、
それを脱しようともがいて、
そしてある日ふっと解き放たれた自分に気づくと
できなかったフェッテ(黒鳥オディールが32回まわる
難しい回転の仕方です)ができるようになっている。

そういう瞬間なのだ。


わたしは不器用だけれど、すごーく器用になることは
難しいので、そのぶんキャパシティを広げようと思ってる。
そして、若干器用になる。

いま、あれこれやっていることは大変だけれど、
振り回されつつもあるけれど、でも芯のところで
わたしはこの仕事がきらいではない。
とりあえず、自分のいるべきところにいるからだ。
立つべきところに立っているからだ。

アフリカにいるからだ。


芯が強くありたいと願う。
ほんとうに負けない力。
振り回されても、ほんとうのところでしゃんと立つ力。

もっともっと、ディープなアフリカに入り込みたい。
わたしは、そのほんの入り口にいる。