「政府によるシェルター批判」

クリーンアップ作戦被害者のためのシェルター建設に関し、国連が当初提唱していたテントの供与をジンバブエ政府が拒否し続けたため、国連と政府との間で幾度となく交渉が続けられていた。テントは難民キャンプのようでみすぼらしくあるからして、政府のガリカイ作戦(住宅建設作戦)に沿った、一時的なものでない正規の住宅を建築すべきであるとの政府の主張と、現在何十万人もの人々が雨季のジンバブエで屋根のないところに暮らしているのだから、膨大なコストがかかる住宅建設ではなくテントなど一時的な住宅を早急に用意すべきであるとの国連の主張が、真っ向から対立していたのである。

しかしながら、政府の住宅建設作戦は、8月までに20万軒の住宅を建設するという目標には到底及ばず、12月末まで延期された計画もまた、まったく達成できる見込みが立っていない。クリーンアップ作戦で被害を受けた人々は、国連によると70万人にのぼると言われている。

政府のクリーンアップ作戦のため、強制的に住宅を撤去されホームレスとなっている人々が非難しているHopley Farmに、今月、テントよりはしっかりとした、煉瓦作りの一時シェルターがモデルハウスとして作られた。これは、国連の技術者と地方行政・公共事業・都市開発省に任命された技術者により建てられたものである。

今月23日、Hopley Farmを訪問しモデルハウスを見学したチョンボ地方行政・公共事業・都市開発大臣は、このモデルハウスを「アフリカ人を侮辱している」として激しく非難した。大臣は、この「国連モデル」の住宅が政府の目指す正規の建築物ではまったくなく基準以下であると述べ、アフリカ人を見下したものだとした。
これに対し、ザカリアス国連人道問題調整官は、「モデルハウスは、政府と国連の技術者が共同で建設したもので、<政府・国連ハウス>と呼べるものだ」と反論している。また、政府が住宅建設作戦で計画している正規の建築物は費用がかかり、国連としてはこれを支持すると述べたことはないとした。

今月前半のエグランド国連事務次長(人道問題担当)のジンバブエ訪問の際、ジンバブエ政府は人道状況を批判した国連の特使を「嘘つき」と非難している。このモデルハウスの一件でも、政府はますます国連批判を強める結果となってしまっている。