わたし自身、賛同団体の一員として他のひとにホワイトバンドを紹介するにあたり、その資金の使途についての説明が不足していることは承知しており、かつ某団体内でもその話が出ていたが、ちょうどタイミング良くホワイトバンドへの批判記事があちこちで登場している。

懸念していたことが現実となってきた様子。
ほっとけないキャンペーンのような「政策を変える」ことによる貧困撲滅を目指す活動は動きが見えにくい。
重要なことではあるが、反面、わかりづらいため、ごくふつうの一般のひとにしてみれば「募金」でないことが反発につながる。(現にいまそうなりつつある)

ただ、キャンペーンをやるほうも、「政策を変える」といったところでそれがどこまで具体的な力となっているのか理解し切れていない部分が大きいように思う。
一般の人にわかりやすくするためでもある「ホワイトバンド」ではあったが、やはり壁は厚い。

キャンペーンをする側も、その点に気づかないようではだめだ。
目をそらすべきではないし、ほんとうに「政策」を変えるのなら理想ばかりではだめだ。そして、やわなチャリティ精神などではとうてい政府は動かない。一般市民は納得しない。

ここのところの警鐘をならしたつもりの自分のMLへの投稿へは、手応えのある反応無し。目をそらしているのか、単にうるさいのか。
理想ばかりに走るNGOは成功しない。
理想だけではお腹がいっぱいにならないし、政府は動かない。

理想、アカウンタビリティ、資金、インセンティブ、投資。
そのようなものが融合していなければならない。

政府、NGO、一般市民。
溝が出来てはならないところに大きな溝はある。
目をつぶっていてはいけない。