最近の日本政府の動きを見る度に、ジンバブエ政府のことを思わずにはいられない。90年代末からの30年余り、白人農場主の土地を強制接収した農地改革を始め、都市部の強制排除、メディア規制、政治活動を制限する法律の制定などを通じて、政権は権威主義的な性格を強めていっ
2026年05月
フジコ・ヘミングの寄り添う音色とともに
東北沢のフジコ・ヘミング邸を訪れる日が来るとは思っていなかった。ピアニストのフジコ・ヘミングさんが亡くなったのが2024年。暮らしていたお家の一階部分は劇団の稽古場として使われてきた。その場所で期間限定ショップが開かれていると知り、さっそく足を運んだ。フジコ
ファッションとジャーナリズムのあわいで――「プラダを着た悪魔2」を観た
ハラレの映画館で前作を観たのは、2006年のことだ。ジンバブエに住んでいた頃で、あれからちょうど20年が経つ。その間、数えきれないほど繰り返し観てきた映画が、実際に20年後を舞台にした続編として戻ってきた。20年という時間が、映画の外でも内でも同じように流れていた
哲学は誰のためのものだったか——河野哲也著『アフリカ哲学全史』
昨年読了していた本で書くまでに時間を置いてしまったのだが、河野哲也著『アフリカ哲学全史』は自分にとって発見の多い一冊だったので、改めて書いてみたいと思う。■哲学という切り口で、アフリカを見る著者はアフリカ専門の哲学研究者ではない。わたしはこれまで長年、南



