カバーイラストが、本の表紙デザインになった。アーティストの素晴らしいイラストが作品世界を抽出し、それが本として美しい形にまとまった。誰かに届ける贈り物のように、文字と絵と物語の世界がまとまりあい、フォントがそれを結ぶ。学生時代から愛し続けてきたベッシー・
2025年03月
翻訳出版への道 | 原画が!届いた!物語から抽出される画
カバーイラストの原画が届いた。印刷会社でスキャンしてもらったあと、雨雲出版に送られてきたものだ。これまでアーティストともデザイナー、印刷会社ともデータ上でのやり取りだったので原画を見るのは初めてだ。大きなサイズに描かれた絵。ボツワナの農村を描いたベッシー
翻訳出版への道 | 束見本が来て本としてこの世に立体となった
印刷会社から束見本(つかみほん)が届いた。本の表紙や本文に使う用紙を紙見本帳で選び、実際のページ数に合わせて作る中身のないサンプルだ。これで、本の厚みや紙の色味、感触を知り、本になったときの全体像がわかる。本文用紙は、優しいクリーム色と決めている。クラシ
翻訳出版への道 | 28年越しにベッシー・ヘッド作品の翻訳出版ができそうな今の気持ちを綴る
あまりにも長い年月が過ぎてしまいました。でもそんな年月にもようやく区切りをつけることができそうです。人生の節目のような気がしています。始まりは1997年。大学生のころでした。特にアフリカへの興味もなかったのに選択したアフリカ研究のゼミ。ある日、ぐうぜん入った
その階段を昇りたかったかなどわからない
高校のとき、学校であるアニメーションを鑑賞し、その内容について意見交換するという特別授業があった。それはとても短い奇妙なアニメーションで、今となってはタイトルも何もわからないのだけれど、おそらくモノクロームの極めてシンプルな絵柄だったと思う。ただ複雑に重