雨雲出版のニュースレターを始めることにしました。明日、2月1日から配信開始です。月1〜2回程度のニュースレターでは、雨雲出版のお知らせ(新刊、イベント等)の他、ブログやnote、SNSに書かないようなベッシー・ヘッド作品翻訳出版の裏話や、本に関することなど、少し深い
2025年01月
山深い貴船神社の静けさとボツワナの神聖な丘
京都の貴船神社は、水の神様を祀り、古くから雨乞いの神事が行われてきた長い歴史を持つ神社だ。山深く、青緑の空気に静かにたたずむその美しさを捉えた写真を見て、いつか訪れてみたいと思っていた。神秘的で印象深いその写真は、自宅で利用しているウォーターサーバーの会
長く読まれる本は「わからなさのある本」なのかもしれない
一年ほど前、夏葉社の島田潤一郎氏がトークイベントで登壇されたとき、真っ先に質問した。「売れる本を作るのは大切ではありますが、それよりも『長く読まれる本』とはどんな本でしょうか」島田氏の答えのポイントは、「わからなさのある本」だった。それは島田氏の経験から
どうして出版したいんですか?を再び問う
雨雲出版を2023年の終わりに設立してから今まで、イベント出店を積極的に行っている。出店も回数を重ね、先週(2025年1月19日)の文学フリマ京都9で通算11回目となった。イベント出店では、何よりも人と直接お会いできて会話を交わす機会があるのがとても貴重で、これからも
無意識のブロック、長いあいだ届けたかった短編コレクション
実に感慨深い。とても個人的なことで恐縮だが。作家ベッシー・ヘッドの長編小説の翻訳出版を準備中だ。これは作家を知った90年代後半から望んでいたことだが、ずいぶん長い年月が過ぎた2023年に雨雲出版を立ち上げることになり、現在は実現に向けて手続きや作業を進めている
ベッシー・ヘッドを巡る「雨風の村」のストーリー
学部を卒業して何年も経っていない、まだ二十代前半のころだったと思う。大学のサークルの同級生が、たまたま出版社で編集の仕事をしていた。詳しい経緯は忘れたけれど、わたしがやっていることに興味を持ってくれて、会って話をしようと声をかけてくれたのだ。当時わたしは
年末年始の一大事〜自分自身の背筋を伸ばして
大変な年の始まりになってしまった。年末年始は、事故や怪我、火事などの大事が起きてしまいがちなのかもしれない。慌ただしく用事をこなしたり、いつもならやらないことをやってみたり。気持ちも忙しなく浮ついてしまうからでもあるだろう。わたしたち家族も、この年末年始