南アフリカ出身の作家ベッシー・ヘッドが
1960年代に書いたうつくしい小説の日本語訳の
出版を目指して、過去に訳したものの全文チェックをしています




このGWはこれにかけることにしました

といいつつ、翻訳ってとっても頭を使って疲れてしまうので、
なかなか思うように捗らないことも

この小説の中で、わたしが必ず毎回泣いてしまう
いちばん大切なセリフがあります

12章中、11章目

今日、やっとその箇所にきました
この言葉があってこその、この小説だと私は思っています


「大地に川は見えないかもしれないけれど、私たちは心の中に川を抱いている。だから、すべての良いことや良いひとたちは、雨と呼ばれるのです。ときどき、わたしたちは空に雲ひとつなくても雨雲が見える。すべて、私たちの心の中にあるのです」

"You may see no rivers on the ground but we keep the rivers inside us. That is why all good things and all good people are called rain. Sometimes we see the rain clouds gather even though not a cloud appears in the sky. It is all in our heart."

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「雨」はツワナ語でpula

ボツワナにとってはとても大切なことばです。

わたしにとっても、自分が大学生の時に初めて
ボツワナに行く時にたくさん手助けをしてくださった方の
お名前として、とても印象に残っている言葉です。

誰よりも、
翻訳出版が実現したらその本を見せたかったその人は、
2012年に突然亡くなりました

わたしは、仕事やダンスの忙しさに翻弄され、
大学生の時からずっと実現したかった
作家ベッシー・ヘッド作品の出版について
ずっと後回しになっていたことを
彼の死を知ったときほど強く後悔したことはありません

その後、何人か
この出版の夢について応援をしてくれた人が
ひとりずつ亡くなっていきました

ボツワナの外交官Pulaさん(後の駐日大使)は50代で

大学生の時にあってから十年後の再会で
わたしを覚えてくれていたベッシー・ヘッドの息子ハワードは
ベッシーが亡くなった年齢と同じ48歳で

翻訳出版について相談に乗ってくれた
本当に素晴らしい台湾文学翻訳家の天野健太郎さんは47歳で


そして、大学生だったわたしも40代になり
ベッシーが亡くなった年齢に近づいてきてしまいました

ひとはいつまで生きるかわかりません

今、この瞬間しかないのだと思います

わたしは、50年前のベッシーの声を
今ひとりで耳をすませて聴いていることは
本当に幸せなことだと感じながら

夜な夜な
instagramに投稿しているのでした

↓↓↓






ちなみに、Casioの電子辞書は
さすがプロ仕様で最高です

小説には南ア独特の英語の言い回しがあるのですが
しっかり意味が書かれています
言葉を選ぶのにとても心を込めて慎重にしたいので
時間がかかります

この辞書を激しく使っていましたが、
最近ようやっとUSBで繋いで使えば
電池の消耗はなくて済むことに気づきました

遅いですわたし

早く、日本語で日本の皆様に届けたいです

今、この瞬間しかないですから

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