夢中になって読んでしまった。
誰かの進んできた道、選んできた道、
思い悩んできたこと、目にしてきた風景。

そういう文章がとても好きだ。

リアリティがあって、魅力がある。

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紛争地の看護師
白川 優子
小学館
2018-07-06





「国境なき医師団」の看護師として、
紛争地で傷ついた人がいる場所へ飛ぶ。

イラク、シリア、南スーダン、イエメン、パレスチナ。

そのどれもが、危険と隣り合わせだったりしながら、
そこにいる傷ついたひとを癒すという使命のもとに
活動しているというのは、いったいどのような気持ちなのだろう。

傷ついている人の多くは、罪もない一般市民。

そのようなひとたちの苦しみの声を届けることもまた
彼女にとって大切なことだったんだろう。

彼女の見てきた風景は
あまりにもつらいものだ。
それに伴い素晴らしいものも見てきたのだろうけれど
それらをこうして本にまとめるって本当に重要だと思う。

わたしと年齢も近い著者が
悩みながら看護師学校を出て働き、
オーストラリアに留学し、満を辞して
「国境なき医師団」に入って活動を重ねてきた道のこと、
本当に素晴らしいなと思う。

わたし自身も、
こんなに強烈な経験はしていないけれど、
書きまとめたいことがたくさんあるな、と思った。

そういうこと、少しずつやっておくことは大切だ。

誰かの声を届けたりするために。

良き本、ありがとう。

紛争地の看護師
白川 優子
小学館
2018-07-06




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