タンザニアの首都ダルエスサラームから
小さな飛行機で小一時間ほど。

ザンジバル島は、アラブとスワヒリ、少しインドの歴史の入り混じった
独特な雰囲気の場所。
うつくしい海と、世界遺産となっている歴史あるストーンタウン。

この島に伝わる伝統的な音楽タアラブについて
何度かこのブログにも書いた。

もともとオマーンだったこの土地に伝わるタアラブ音楽は、
アラブのメロディ、楽器(カヌーン、ウード、ネイ、バイオリン)等に合わせて
アラビア語にルーツを持つスワヒリ語やスワヒリ風のメロディが混ざった独特の音楽。

19世紀のスルタンBargash bin Saidが、
カイロに使者を遣わしてアラブ音楽を持ち帰らせたという記述もある。

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これは、Culture Musical Club
ザ・トラディショナルなタアラブ音楽。

伝統的なアラブ楽器と、
女性のコーラス隊で編成されている。

これに疑問を持ったある女性がいた。

それが、Maryam Hamdanさん。

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伝統的なタアラブ楽団は、必ず男性が楽器の演奏をし、
女性はコーラス隊のみ。

女性でも楽器の演奏をして、バンドを活性化させたいとの思いで、
2009年、65歳からこの楽器を学ぶことにチャレンジしたそうだ。

最初は、興味を示す人もいなくて苦労したそうだが、
タアラブ音楽で有名なMohamed Ilyasに相談したり、
You Tubeで自ら学んでカヌーンの演奏を覚えたとのこと。

そして、ザンジバルで最初の女性カヌーン奏者になったそうだ。

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(いちばん右側がカヌーンを演奏するMaryamさん)

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いまでは、 Peacock ensembleとしてザンジバルで活躍中、
とこの記事には書かれている。

↓この記事とても面白い。



たしかに、楽器は男性の世界だったのかもしれない。

近年では、観光客もたくさん来る場所になったザンジバル。
女性のバンドも少しずつ活躍して、
新しいタアラブ音楽の世界を切り開いているようだ。

↓このBBCの記事に、彼女のインタビュー、演奏が動画で出ているのでぜひ見てほしい。



歴史を感じる文化の混ざり合ったタアラブ音楽。

こんどザンジバルに行ったら、彼女たちの演奏を聴いてみたい。


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この記事読んでくださった方から
とても感動したとのコメント色々いただいてうれしいです。
ありがとうございます!
記事を書いた方が素晴らしいとのコメント多数。

感謝です。




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