昨日出席したセミナーで紹介されていて
胸が締め付けられる思いだったので書いておく。

少し前だが、UNDPの報告書「Journey to Extremism in Africa」で
こういうチャートが紹介されている。

JourneytoExtremism_full

テロリストから幸運にも足を洗うことができたひとたちへの調査。

リストではなく、チャート化されていることによって
どのようなステップを踏んでそうなってしまうのかがわかる。

出生地、子どものころの境遇、民族や宗教、
教育、経済的環境、
政府への不満、失業。

そして、きっかけは、
政府の行為によって引き起こされる。

ここが何よりも重大なポイントだと思う。
テロリストは勝手に生まれるのではなく、
政府などの何らかのアクションをトリガーポイントとする。

それならば、
何故、「テロと戦う」と言い切れようか。
戦うことによっては何も変わらない。生まれない。



わたしは平和構築専門ではないので、
このUNDPのサイトは初めて見たけれど、
ほんとうに胸が締め付けられるような思いになる。

JourneytoExtremism_cover

これは、
2016年と2017年のテロの被害状況。

2016年だけで、25,000人以上も亡くなっているとは、
もう戦争状態だ。



chart2-1
(Global Terrorism Index)

我が国だって、
過激主義ではないかもしれないが、
ありえないような無差別殺人事件が起きている。

これを生み出した複雑で深刻な理由のひとつには
孤独と社会の歪みがある。

あまりにも苦しいなと思ったけれど、
このUNDPの報告書を読んで理解を深めることは大切かもしれない。

今、この世界でテロの現実から目をそらして生きることはできない。


↓↓↓↓ UNDPのサイト

Journey to Extremism in Africa

↓↓↓↓動画がとても分かりやすい。

Journey To Extremism In Africa from De Balie on Vimeo.



 
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