バリ島の深い夜。

ジャングルの闇はどんどん濃くなり、
生命の息吹も濃く深くなる。

やがて、空が少しずつ白むころ
夜明けの少し前、
鳥たちがいっせいに鳴き出す瞬間がある。

闇が溶け、湿気を含んだ空気が一気に満ち溢れてくる。

わたしはそこに、「もののけ姫」に出てくるような
デイダラボッチの存在を確信した。
もちろん、バリ・スタイルのデイダラボッチ。

これが、神様の現れる時間なのだと思う。


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帰国してから1週間以上経ったけれど、
わたしの中では、「これから」な気がしている。

バリ島には神様がいるって言われるけれど、
それは本当にそうだと思う。


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人々の間に根付くもの。

きっとこの地球上に神様はあらゆるところに含まれているのだけれど、
その空気の中にはっきりと感じられるバリ島というところは、
人々の文化と島の生命体と地球のエネルギーの集まるなかで、
大切に大切にされているからなのだと思う。

だからこそ、感じる魅力。



善と悪。バロンとランダ。

善ばかりではバランスが取れなくて、
しかも完全に善なるものではない。

あらゆるものの、複雑なバランス。

バリ島は、おそらくそういうたくさんの複雑なエネルギーが集まり、
文化と生活様式として大切に形成されていった場所なのだろう。

もちろん、世界中でも様々な形で
きっとそういういろんなものが形成され、息づいている。


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不思議なことだけれど、
ジャングルの息吹を心と体で強く感じながら目を閉じると、
ものすごく心の深いところへいってしまう。

頭に浮かぶことも、
最近の日常のことなんかではなく、15年も20年も、
あるいは30年も前の子どもの頃のことだったり。

そんな記憶の引き出しに戸惑ったりしながら、
きっとこれは、精神の洗浄作用なのだろうなと
思ったりした。

心にも、体にも深い意味があるところだった。


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今回は、テガラランのジャングルの中の「天国」にひたすらこもり、
ほんとうに心と体の深いところを
静かに見つめ清めるような時間を過ごした。

これはひとつの時間に過ぎないけれど、
人生の中で思わぬような重要な通過点になったように思う。

バリ島はまだ、ウブドの町とその周辺地域しか訪れていないけれど、
これから何度だって訪れ、
自分の心と体の中に積み重ねていきたい気がする。

バリを愛するひとびとが世界中にたくさんいるのも
とてもよくわかる。

これからも何度だって訪れたい。

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ふと思って、
世界で訪れたことのある国の数を数えるサイトで自分の足跡を数えてみた。

たったの32か国・地域だった。

長期滞在したところも何度も行った国もあるけれど、
世界には、200以上の国や地域があるなかで、たったのこれだけなんだな。

仕事で行っただけのところを除くと、
半分になるかもしれない。

そう思うと、これからいくらだって
ものすごい場所とそのエネルギーを味わい
ひとに出会うことができる。

そのことに気づき、心からわくわくする。

これからどんな出会いがあるんだろう。

この地球上にいきていることを感謝したい。
人生の中で、多くの人に出会い、土地を訪れ、生命を感じたい。

バリについては、ほんとうに言葉にしきれない。
ただただ、断片を綴っているだけ。

なぜなら人生はいつでもオンゴーイングだから。

バリに行けたこと。
偶然の巡り合わせ。

全てのことに、感謝したい。


ありがとう。


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(バリ旅のお話、とりあえず終わり)


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