出勤したら、あるお方からのお便りが届いていた。
アフリカ界隈では大御所のY田M夫先生だ。

丁寧な自筆のお手紙とともに、富士フィルムで丁寧にプリントされたお写真が入っていた。

Y田先生は、7月21日のシークレットガーデンに来てくださったのである。


そして、先生と一緒に来てくださったのは、NGOなどでお世話になってきた下村さん。
フレッシュなブルーベリーをたくさん差し入れてくださった。




わたしにとって、何年もかけて準備し、
ダンサーとしてだけでなく、自分自身にとって本当に重要で特別な意味があったこのショーに、
こうして来てくださるなんて
なんとありがたいことだろう。





Y田先生のお写真。

どことなく、アフリカのフィールドリサーチを思わせるような色合いは
フィルムのカメラだからだろうか。

現在の勤務先であるコンサル会社の名刺はお渡ししていないから、
ショー終了後のロビーでの短い会話を覚えていてくださって
宛先を探されたのだろう。


こうしてベリーダンスのショーを観に来られるなんて、
おいくつになられても、
誰よりも長い間アフリカで鍛え抜かれたタフさと
新しいものへの好奇心、探究心はずっと健在だ。


年齢には関係なく、
ベリーダンスを良く知らないというたったそれだけで、
残念ながら一瞬にして心に壁を作ってひいてしまうひとが少なくない中で、
本当にありがたいと思う。

とりわけ、わたしにとってほんとうに大切な日だったから、
なおさらそれが心にしみる。


先生には教わることがいくらだってある。

お手紙には、「とても楽しみました」とつづられていた。


★★


先週土曜日のショー終了後は、
会う人会う人、とても高揚していて興奮していて、
心からステージに感動してくれていて
温かい言葉を(ときには、勢い余って良くわからない言葉を(笑))
かけてくださった。

そのことにわたしは静かに感動していた。


長い期間をかけて準備してきてこのショーが終わったら
わたし自身、感極まって泣いてしまうだろうとずっと思っていた。


でも
ふたを開けてみればわたしはわりと冷静で(?)
感動する暇はあまりなく、
興奮していたのは観に来てくれた方々だった。
しかも、その多くはほとんど
ベリーダンスショーを観たことがないひとたちだ。


本当にたくさんの方からメッセージやメールなどをいただいた。
感動があふれていた。

「このショーのオーディション参加者募集を目にしたとき、
怖気づいてしまったことを激しく後悔している」
と書いてくださった方もいらした。


意外な方が、ちゃんと観に来てくださっていた。
あれこれ、都合をつけてきてくださった方も少なくないだろう。


こういう「大切なとき」に誰がどんな反応を示してくれたか、というのは
とても重要なポイントであるので
わりと注意深く見てる。




ひとのこころを動かすこと。

何故それができるか。

皆で考え、皆で作り、
ベリーダンサーでもそうでなくても、感動するような物語をつくる
そのわたしたち自身の心が共鳴したからだ。




このショーを実現させたことで
ダンサーとしてだけでなく
わたしの中で何か重要なことが大きく前進した。

実は、この次のことについて
迷いがある。



でも。

何かを得るということは
同時に何かが消えていくということだ。
自然に。
ごく、自然に。




一つ一つの瞬間が
ほんとうにとても大切。

生きていく中で、いつも「今」を大切にしていたい。

やりたいこと、やっていきたい。



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