「グローバル人材とは何か」という問いを最近別のひとから偶然重ねて受け、考えたことがある。

とくに大学教育の文脈において。


大学にも「国際的キャリア」(←定義はともかくとして)を意識したような学部学科が新設されたりして学生確保に熱心(必死?)だったり、政府による交換留学の制度が活発化するなど、この国は近年いわゆる「グローバル」というイメージに振り回されているように感じる。

グローバル人材とは何かと問われ、あまり深く考えたことがなかったのだけれど、改めてこれまでのことを思いだしてみると、きっとそれは国と国の垣根を持たない考え方を持つということかもしれないと思った。


もちろん、日本人として「日本」のことを知り語ることはとても大切であるし、わたしはこの国が自分の国であるという意識をもっている。

その一方で、海外に行って、「あの日本人」という見方をされるうちは「グローバル」じゃないんではないかなと常々昔から思っている。

日本人は、ああ考えるのか。
日本人は、あんなものを食べるのか。
日本人は、こんな癖があるのか。嗜好性なのか。

これらは、「個」ではない。「わたし」ではなく「日本人」というラベルを見られているにすぎないからだ。

そこには、日本人である前に「個」としての自分が確立されていなくてはならないし、それが何より重要だと思う。


あなたの意見はこうなのね。
あなたはこう考えるのね。こんなことが好きなのね。

まずは、そういうふうに言われたい。


国際機関等に勤めている日本の方を見ていると、この「個」がものすごく確立されているひとが多い。
広い知識と語学力は当然すぎる前提。その上で、自分の考え方を持ち、自分で学び、意見を強く持っているひと。
それは押しが強いくらい。


わたしは国際協力系の仕事をしていて、様々な国のひとが集まる国際会議で意見をする場面もあったりするけれど、そのようなときにきちんと考え方を述べられる(背伸びせず、無理せず、わかりやすい言葉で)ようなひとでありたいと思っている。


国際協力の仕事をしているとか、英国の大学院に留学していたという話をすることがあると、よく「じゃ、英語ができるのね。すごい」と言われることがあるが、その場で言うことはないけれどそれにはいつもすごく違和感を感じるとともに、この国の社会をよく表していると感じている。


英語ができれば「グローバル」なわけではもちろんない。

英語ができれば国際協力の仕事ができるわけでも、もちろんない。
(英語もしくは他言語ができないとほぼ無理ではあるけど)

そして、大学院留学は語学留学ではないので(知らない人にはあんまりぴんと来ないかもしれないけど・・・)「英語」を勉強しに行ったわけではもちろんない。

さらにいうと、「すごい」と言った時点で自分と切り離された別の世界の人物として、わたしを壁の向こうに追いやっているような感じもする。
自分とは違う、という無意識な壁。これが何よりも重大なことだと思う。




国民の多くに英語コンプレックスがあるというおかしな状態になってしまったこの国では、「まずは英語」といったような考え方になりやすい。

「へえ、英語ができるのね」と言われた時点で、もうそれ以上話が進まない。進める気がしなくなる。(←めんどくさがりでごめんなさい)

だから、グローバルと英語が変な形で結びついてしまっている。


大学院留学をしているのに、帰国すると「"英語"ができるのね」と言われて苦笑しているひとは、もちろんわたしだけではない。



「英語コンプレックス」という変なものが、この国からなくなればいいといつも思う。

英語なんて、ほとんどのひとが中学高校で習っている。

普通に「ツール」として使えるレベルの知識は多くのひとが持っているはず。

そして、日本人以外にどれほどの国のひとが「発音」をそこまで気にするだろうか。

インド人を見てみ!

自由奔放で強い意見をもってディベートに臨む。



発音が悪いと思いこむから話せない。
英語を「ツール」ではなく「目的」みたいなものと勘違いしているから話せないひとのなんと多いことか。

発音悪くて結構。

この世界で英語を母語としない人口の方が多いんだから。

上手に発音しようとするから、かえって変な発音(何故だか「R」の入っていない単語に「R」のような違うような、日本語にすらない奇妙な音を入れてしまう日本人を多く見るけど、これは学校教育が悪いと思う)をしてしまうひとが多いけど、自信をもってジャパニーズイングリッシュを話すことをお勧めします。(笑)

ただし、「イントネーション」は正しくしないと通じにくいけど。


こういう話をすると、たいていコンプレックスを持っている人に若干の反発をくらうのだけれど、それでもわたしは多くのひとが「個」を持ち、学び、コンプレックスなんか捨てて国と国を超えた「グローバル」なマインドをもって、世界中の人たちと心を通じ合わせることができるような世の中を望んでいる。



   ★   ★


ちょっと話題は飛ぶけれど、いまほんとうに心が痛くて苦しくて仕方のないことは、バングラデシュでの邦人殺害のこと。
国際協力関係者として、この国が抱える重大な問題として露呈されてしまったこの事件は絶対に看過できるものではない。

そして、アフガニスタンにおいて、「国境なき医師団」の病院誤爆のこと。
これほど重大なことについて、日本政府の対応はどうだったのかいまいち見えてこないのだが…。

また、トルコのアンカラでテロがあった。
現時点で死者は95名。

いま、こんな国際情勢について考えるのは正直つらいのだけれど、この地球に生きるものとして、日本だけが安全に切り離されてて平和であるとはまったく言えない。

これらは、我々につながっている。


平和に日常を生きていると忘れてしまいがちだけれど、この「平和」はいったい何を土台に成り立っているものなのか、と思う。



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