少し自分の考え方を整理してみることも兼ねて、書いてみたい。
ちょこっとFacebookで愚痴って(?)しまったのだけれど、ジンバブエから入荷した荷物の中で大量に仕入れた「木彫りキリン」は当初想定していたものとはまるで違うものだった。
右のキリンは、以前Rupurara Moonに仕入れたものでとてもご好評いただき(とくに男性のお客さま)、完売していて残りは私の私物のみだった。
(何度か落としてしまったので、ツノが折れている)
素材がびっくりするほど軽く、柔らかく、触るとほんとうに優しい感触で、色がつややか。
なにより、キリンのデザインがほんとうに素朴でうつくしい品物だ。
Rupurara Moonの調達担当はずっと同じ元同僚で、彼は以前もこのキリンを仕入れたため良く知っているはずだったが、念のため写真と詳しい説明付きで「あのキリン」がほしいとお願いした。
でも、おそらく同じ素材の同じキリンがなかったからだと思うけれど、彼は「別のキリン」を大量購入した。
写真左側のキリンだ。
わたしは、すでに代金を支払っていたし、自分のお金が自分の注文とは違うものに使われたことを届くまで知らなかった。
「アフリカ的サービス」について、たしか以前書いたと思う。
おそらく彼は、「キリンがほしい」というわたしのリクエストにとても忠実に応えたのだと思う。
「あのキリン」がほしいという視点は、いまいち通じていなかったのだと思う。
これは彼の考え方や価値観によるものだとは思うが、そこにはもしかしたら「アフリカ的なもの」が少しあるのかなとも感じている。
調達担当は、ほんとうにほんとうに真面目で、すごくたくさんの労力を払って仕入れてくれている。(未だにわたしはあまり良い謝金を払えないにもかかわらず・・・)
ワイヤービーズアートについては、むしろ彼の方が品質の高いプロダクトがどれかを熟知している。
(ただし、センスだけは別)
毎回、注文と違うものが来るのは、彼のせいだけでもない。
写真と寸法と説明付きの一覧表を送り、さらに手のひらに乗せてサイズ感がわかる写真を送っても、その軽く三倍の大きさはあるものを送ってきたりしたこともある。
ピンクのカバを頼んだのに、ピンクのビーズがないからとブルーを大量に作られてしまったこともある。
(そんなときに限って前払いだったのでもちろんお金は返ってこない。お客様にはご提供できなかった)
お客さんが注文したものを正しく正確に出すということが、必ずしも「良いサービス」ではないのかもしれない。
日本とは考え方が違うのだろう。
大きい方がいいだろう、このデザインのほうがいいだろう、と思われて勝手に変えられてしまったことなどたくさんある。
もう、そんな経験は無数にあるというのに。
やっぱり、Rupurara Moonは自己資金で貯金からかなりな額を送金して毎回仕入れているので、注文と違うものが送られてくるとショックは毎回大きい。
一度、三倍の大きさのゾウのときに調達担当と喧嘩をしたけど、また何度も繰り返し。
感情的になってはならぬと思い、少し時間をおいてから落ち着いてメールを書いた。
努力に心から感謝する、でもわたしはとても悲しい気持ちになったと素直に書いた。
どういう風に思ったのか、素直な気持ちを聞かせてほしいと。
まだ返事はないけれど、少しずつこうやって丁寧に接して、分かり合えるようになりたいと思っている。
今まで何度もそうしてきたから。
同じキリンは手に入らなくて、もし同じキリンがほしいと思っておられたお客様には申し訳ないけれど。
そもそもアートものは、生産が安定しないため、同じものが手に入るとは限らない。また、黒いキリンもこのキリンも、ビンガ地方という首都からずいぶん距離があるところから仕入れられているため、なかなか流通してこないことも多い。
毎度のことながら、結局お金を負担するのはわたしなので、ちょっと涙が出たけれど。
箱から大量に出てきたキリンはすべて驚くほど丁寧な梱包がなされていた。
そんなの、初めてだった。
キリンをひとつずつ磨いて並べて、いつもの窓辺の簡易スタジオ(自宅)でショップ用の写真を撮影してみた。
たくさんのキリンたちがわたしを見つめていて、少しずつ心がほぐれていった。
まったく別のキリンたちだけれど、これはこれで、愛らしいのだなと。
誰かが、心を込めて作ったのだなと。
そんなことに気づいた。
だから、調達担当にその気持ちも伝えようと思う。
たくさんのことがある。
でも、着実に、前に進んでいる。
そんな気がしている。
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右のキリンは、以前Rupurara Moonに仕入れたものでとてもご好評いただき(とくに男性のお客さま)、完売していて残りは私の私物のみだった。
(何度か落としてしまったので、ツノが折れている)
素材がびっくりするほど軽く、柔らかく、触るとほんとうに優しい感触で、色がつややか。
なにより、キリンのデザインがほんとうに素朴でうつくしい品物だ。
Rupurara Moonの調達担当はずっと同じ元同僚で、彼は以前もこのキリンを仕入れたため良く知っているはずだったが、念のため写真と詳しい説明付きで「あのキリン」がほしいとお願いした。
でも、おそらく同じ素材の同じキリンがなかったからだと思うけれど、彼は「別のキリン」を大量購入した。
写真左側のキリンだ。
わたしは、すでに代金を支払っていたし、自分のお金が自分の注文とは違うものに使われたことを届くまで知らなかった。
「アフリカ的サービス」について、たしか以前書いたと思う。
おそらく彼は、「キリンがほしい」というわたしのリクエストにとても忠実に応えたのだと思う。
「あのキリン」がほしいという視点は、いまいち通じていなかったのだと思う。
これは彼の考え方や価値観によるものだとは思うが、そこにはもしかしたら「アフリカ的なもの」が少しあるのかなとも感じている。
調達担当は、ほんとうにほんとうに真面目で、すごくたくさんの労力を払って仕入れてくれている。(未だにわたしはあまり良い謝金を払えないにもかかわらず・・・)
ワイヤービーズアートについては、むしろ彼の方が品質の高いプロダクトがどれかを熟知している。
(ただし、センスだけは別)
毎回、注文と違うものが来るのは、彼のせいだけでもない。
写真と寸法と説明付きの一覧表を送り、さらに手のひらに乗せてサイズ感がわかる写真を送っても、その軽く三倍の大きさはあるものを送ってきたりしたこともある。
ピンクのカバを頼んだのに、ピンクのビーズがないからとブルーを大量に作られてしまったこともある。
(そんなときに限って前払いだったのでもちろんお金は返ってこない。お客様にはご提供できなかった)
お客さんが注文したものを正しく正確に出すということが、必ずしも「良いサービス」ではないのかもしれない。
日本とは考え方が違うのだろう。
大きい方がいいだろう、このデザインのほうがいいだろう、と思われて勝手に変えられてしまったことなどたくさんある。
もう、そんな経験は無数にあるというのに。
やっぱり、Rupurara Moonは自己資金で貯金からかなりな額を送金して毎回仕入れているので、注文と違うものが送られてくるとショックは毎回大きい。
一度、三倍の大きさのゾウのときに調達担当と喧嘩をしたけど、また何度も繰り返し。
感情的になってはならぬと思い、少し時間をおいてから落ち着いてメールを書いた。
努力に心から感謝する、でもわたしはとても悲しい気持ちになったと素直に書いた。
どういう風に思ったのか、素直な気持ちを聞かせてほしいと。
まだ返事はないけれど、少しずつこうやって丁寧に接して、分かり合えるようになりたいと思っている。
今まで何度もそうしてきたから。
同じキリンは手に入らなくて、もし同じキリンがほしいと思っておられたお客様には申し訳ないけれど。
そもそもアートものは、生産が安定しないため、同じものが手に入るとは限らない。また、黒いキリンもこのキリンも、ビンガ地方という首都からずいぶん距離があるところから仕入れられているため、なかなか流通してこないことも多い。
毎度のことながら、結局お金を負担するのはわたしなので、ちょっと涙が出たけれど。
箱から大量に出てきたキリンはすべて驚くほど丁寧な梱包がなされていた。
そんなの、初めてだった。
キリンをひとつずつ磨いて並べて、いつもの窓辺の簡易スタジオ(自宅)でショップ用の写真を撮影してみた。
たくさんのキリンたちがわたしを見つめていて、少しずつ心がほぐれていった。
まったく別のキリンたちだけれど、これはこれで、愛らしいのだなと。
誰かが、心を込めて作ったのだなと。
そんなことに気づいた。
だから、調達担当にその気持ちも伝えようと思う。
たくさんのことがある。
でも、着実に、前に進んでいる。
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