このところ、ビジネス書とか、緊張感ありっぱなしの起業家の本などばかりを読んでいた。
やる気や刺激をもらえるのは良いのだけれど、すこし疲れるのよね。

ということで、以前、好きだった作家さんのとってもゆるーい感じの小説を図書館で借りた。
すごくいいきぶん
小説って、忙しいとなかなか読まなくなってしまうんだけれど、疲れ切ったマインドに思ったよりもずっと良い効果がある。ネガティブ&イライラが消えました。


とはいいつつ、今日、また図書館で本を予約していたので(まぁ、例によって社会起業関係だけど)閉館前にあわてて入ったら、返却の棚に置いてあったある本が目に留まったので、思わず吸い寄せられるようにまっすぐ行って手に取ってしまった。


それは児童書だったけど、世界の偉い人の伝記集で、『デズモンド・ツツ大主教』の巻だった。
(ご存じない方はこちらを)

↓このひと。

180px-Archbishop-Tutu-medium


ノーベル平和賞をとった反アパルトヘイト闘争を生き抜いたあまりにも有名な運動家のひとりだけど、よくよくみると、その本の中では南アフリカの状況をそれはそれはひどく書いてあるのが気になった。

どうやら出版年を確認すると原作が1989年。翻訳が1991年。
ちょうどアパルトヘイトの法律がなくなり、マンデラ政権が誕生する前のころだ。

アパルトヘイト時代についてストレートにあれほど表現することを悪いとは思わないけれど、一方で、これを読んだ「児童」らはこれを現在の南アフリカ、ひいてはアフリカ全体のことだと思い込んでしまうことは避けられないような気がする。


よくあることかもしれないけれど、わたしはそういうことにかなり敏感な方だと思う。

歴史について書かれた本、とくに現代史については、どんどんと状況が変わっていくし、この児童書が出版されてからもうすでに20年以上。
南アフリカの黒人政権はまた大きな時代の流れを経ている。

これを現代の子どもに見せたら、やっぱり誤解が刷り込まれてしまうのではないかと思うと、私にはちょっと怖く思える。いや、かなり。



小学校六年生のころ、わたしは家族とともにアメリカはアラスカ州のアンカレジという街に引っ越した。
それが初めて外国で暮らす経験だったけれど、そのときに小学校の図書館で見た「JAPAN」という本が忘れられない。

ニッポンの文化について紹介したものだけれど、すべて江戸時代の浮世絵のような時代劇の世界の絵ばかりだったのだもの。

そして、かなりの子ども(=同級生)が、日本はいまでもそうやって着物を着て江戸時代のように暮らしていると信じていた。(と、思う)


当時、教科書の戦争教育についても、アメリカの小学校と日本の小学校とのあまりの落差(認識の違い)に驚いたけど、とくに子どもに見せる本については本当に慎重にならなくてはいけないように思う。

そうやって、戦争認識が作られて大人になっていくと考えたらぞっとする。


そして、上記の南アフリカに関する本を読んだ子どもが、果たしてどのような「アフリカ観」を持って成長するだろう。


アフリカ関係者のひとりとして、日本語で日本の人たちに発信されるこのような情報を、気にせずにはいられない。



でも、借りなかったけど。


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