今月18日に予定されていた、我が国によるジンバブエにおけるUNICEFを通じた感染症予防対策の無償資金協力の署名式典が「延期」となったという報道があった。

Japanese Envoy weeps over earthquake disaster

In a touching moment, the Japanese Ambassador to Zimbabwe Koichi Morita broke down in tears Friday during a press conference where he was making his address on the postponement of the signing ceremony, where the Asian country was supposed to avail a grant to Zimbabwe.
The government of Japan is extending a $5,7 million grant for the fight against Infectious Diseases and Prevention in Children to be implemented by UNICEF.
The signing ceremony was later postponed to a date to be advised due to the tragic earthquake that struck Japan on the 11th of March.


森田駐ジンバブエ日本大使が、涙をこらえきれない様子の写真が掲載されている。

日本の危機状況において未曾有の被害が出ており、完全に非常事態に陥っている中での延期だ。
日本政府は過去数年にわたりこのUNICEF経由無償資金協力で、殺虫剤処理をした蚊帳やさまざまな感染症予防ワクチンなどを供与している。

今回は、570万ドルの予定だった。

もっとも中止されたのは「署名式典」であって資金供与自体が即刻中止されるというわけではないだろうが、この背後には色んな理由、いろんな動きがあったことと推察される。
なんせ、今回の大地震により、日本の政局自体混乱しているからだ。

このことで大きな影響を受けるのは、UNICEFというよりもちろんこの資金協力を待っていたジンバブエの人々であろう。

これまでずっと「UNICEF」からの物資だと思っていたひとも多いと思うんだけど、皮肉なことに、こんな形で「日本」の資金であることが余計知れ渡ることとなったに違いない。

しかしながら、今回のことでODAの存在自体が厳しく問われることとなるのは避けられない。

これまでの対ジンバブエ援助については個人的に思うところはいろいろあって、見直しというよりも、さらなる効果増大と、外交的立場をきちんと考慮して、位置づけの再考も必要とは感じている。


それにしても、こんなかたちで影響が出てくるなんて、誰が想像していただろう。

ちなみに、個別に森田大使にインタビューをしたらしい"Zimbabwean"紙では、違ったトーンで記事が書かれている。
が、一部、日本官僚の組織構造については、ほんとうに大使がこう言ったかどうかはかなり疑わしいところもある。(誤解か誇張か?)

Zim/Japan signing ceremony cancelled!

援助をする意味ってなんだろう。

やっぱりそこに立ち戻る。

こんなに、自分の国が危機にある。

わたしは、ジンバブエを愛する者のひとりとして、いったい何をすればいいのか。
そんなことを考える。

癒されているのは、わたしの方なのだ。

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