仙台の大学で、民族音楽祭。
そこでトリをつとめる師匠のベリーダンスのショーのため、来仙。

大学の民族音楽祭で、学生さんたちの手作りイベントだった。それでも、立派なホールを使って、パラグアイのアルパや、ネパールのパンスリ、そしてマリのコラやジェンベなど。

大きなホールで、広いステージでも、とても大きく見えるダンスは、やっぱり胸にぐっとくるものがあった。イベント全体、感動に満ち溢れたすばらしいものだった。


詳しいことは、何だか書くともったいないので書きませーん( -д-)ノ


で。
ベリーダンスブログではないので、ダンスについてはとりあえずやめておくとして。


マリのママドゥ・ドゥンビアさん。
名前はずっと前から知っていた。有名人だし。

もともとアフリカを愛するあふりかくじらは、アフリカンなミュージックを耳にすると血が騒いでしまうのだけれど、この、マリの伝統楽器「コラ」というものは圧倒的だった。


すごく柔らかな、甘く、ソウルフルな音色。
優しく、深く。

舞台の袖から演奏を観ていたのだけれど、ぐっと引き込まれていってどこか遠い世界に意識が飛んで行ってしまった。もちろんノリノリのジェンベやリズムは、本当に身体が入り込んでしまうほど好きだけれど、圧倒的なのはこの柔らかな音色だと思う。

魂をそっと捕らえるような。

その瞬間、わたしは何故かこれまでの自分の人生を、自分とアフリカということを、この音色に語ってもらっているような錯覚を身体中で感じていたし、いまこのとき自分の肉体がアフリカ大陸とつながっているんじゃないかとまで思った。

舞台の下手で、出番を待っている自分はいなくなって、ひとりの人間として。そのソウルフルでセクシーな音楽は、なによりも自分を救ったような気さえしていた。



・・・おかげで、次の師匠の出番前に自分がエジプトの衣装ガラベーヤを身にまとってベリーダンスの紹介をする予定だったのだけれど、それすら忘れそうになってしまった。危なかった。


マリ。
ほんとうに行ってみたい。


次の日、祖父母宅に顔を出した。
壁にかかっているカレンダーは、マリのジェンネにある泥のモスクだった。

11月、最後の日。



B000003MO3Yafa
Mamadou Doumbia & Mandinka
Jvc / Xrcd 1997-06-10

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