通り魔事件が連発している状態は誰が見ても異常だ。
誰でも良かったという犯人に殺されるひと、残される家族や周りのひとのことを考えると胸がつぶれるようだ。

あまりにも短絡的で自己中心的な犯罪が、この国を蝕んでいる。
どうすればよいのだろう。何を間違ってしまったのだろう。

アフリカなどでは、あまりこのような事件の話は聞かない。
殺人といえば、強盗か、あるいは政治がらみの理由がたいていあるものだ。
そういう意味で、心をそこまで病んでいないのかもしれないけれど。

それでも、ジンバブエにおいても一連の暴力や拷問などで野党筋によれば100人以上が死亡している。

野党を支持しているか、支持していると疑いをかけられたりしたひとが、あまりにも簡単に殺されたり、レイプされたり、ひどい暴力で大怪我を負わされたりしているのだ。その人数は、あまりにも多い。

与野党の署名した覚書に関する波紋が広がっている。
あれほど、暴力や殺人を非難し大統領選挙の決選投票すら辞退したチャンギライが、署名をしてしまったからだ。そして、その詳しい内容は公開されていない。

(一部、新聞記事で見られる)
Zimbabwe: Public Downbeat About Political Agreement

ジンバブエ国民に対する充分な情報公開もできていないままに、物事は進む。それは政治的権力をめぐる奪い合いに過ぎない。

食糧不足は、進んでいるようだ。
いつだったか、何にも知らない日本人が「ジンバブエのことですか、知ってますよ?飢餓のこととか報道されてますよね」などと抜かしていた。報道されていない。
選挙のことや政治的暴力、制裁について報道されているだけだ。
あきらかにこれは、難民キャンプを想像している。まったくお話にならない想像力のなさだ。


しかし、豊かな食糧生産国だったこの国はいま、農業生産が停滞、自給すらままならなくなっていることは事実だ。国連によると、500万人が食糧援助を必要としているようだ。
どうしてこのようなことになってしまったのか。


すべては、人間が作り出した心のゆがみ。権力や既得権益への欲望。他人への批判。
そういう心の闇から、経済や政治や農業生産は狂っている。それは、与党やムガベ陣営だけに限らない。安易なムガベ批判をしないでほしい。


さあ、どうやって抜け出せばよいんだろう。


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