ee737210.jpg"Table for Two"という取り組みが広がりを見せているようだ。

これは、先進国で企業などが取り組む「食の格差」対策だそうで、たとえば社員食堂などで対象となる「健康的な」食事(カロリー、栄養などを考慮)を購入した場合、その売り上げのうち一食あたり20円をWFPなどを通じて途上国の学校給食支援などに役立てようというもの。

こちらをご参照

先進国では肥満(いわゆるメタボというやつ?)が問題になっている一方で、満足に食事ができず「飢餓」に苦しむひとがいる、というところから始まった取り組みであるらしい。(メインサイトはこちらに

これの良いところとしては、おそらく一般の人たちにも参入のしやすい活動だという点だろう。しかも自分も健康に気をつけられるという利点もある。今の時代、わざわざ大きな活動をしなくても、小さな身の回りのことからはじめられるのだ。

このような取り組みがもっともっと成果をあげることにより、今度は「食糧をあげる」に留まらない支援に一般の人が目を向けられるような活動が生まれてくると良いと思う。「援助」ではないもので。普通のアフリカを、普通の日本と結び付けられるようなもので。

まだまだ、アフリカは可哀想だから食糧支援してあげる、というイメージが一般の人には強いのだろうけれど、ほんとうはこのTable for Twoの取り組みから始まって、もっとその先の、「何故アフリカにはこのような問題があるのか」「その原因は何か、解決方法は何か」という「開発」への関心というところまで一般市民の目を向けることができたらすばらしいのではないか。
今日ご飯を食べても、明日にはまたお腹が減るからね。そうでしょ?

わたしとしては、下にロゴを張っている↓「イーココロ」の方が少なくとも支援先のNGOを選択できる点では良いかなと考えている。
一番人気は、やはり緊急支援とか食糧支援とか医療系のわかりやすいところみたいだけれど、本来そこだけではなくって「開発」(緊急援助じゃない、農村などの発展の基盤づくりや持続性)にも目を向けた団体や、TICAD市民社会フォーラムのような「アドボカシー系」にもさらに支援をしてもらいたいものだ。

TICAD市民社会フォーラムなどは、たぶん一般の人たちから見ればちょっと小難しい活動をしている。
でも、いまの日本のアフリカ政策のことをいちばん良く考え、かつ知識を持って活動を続けているのは、外務省よりもこのような集団なのだ。一部の外務省の人たちは、かなり積極的にTCSFのようなNGOと協議を続けるようになってきたところは大きな進歩であろう。

あとは、来年5月のTICAD IVに向け、一般の人たちに対してどのようなアピールができるか、というところが課題である。




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