52de1ebf.JPG朝日新聞の連載記事、本日で3回目。

やっとジンバブエの時代が来たのか。そうか。

でも、こんな形では来て欲しくなかったよ。こうやって日本の世論でもジンバブエの話がだんだん取り上げられるようになれば、何かを変えるきっかけになるのかもしれないが・・・。もっとも、2000年の土地改革から現在の状況まで、一気に坂道を転げ落ちるような状態だったのだ。そう簡単に変わらない。

ちなみに、この記事の隣はICC(国際刑事裁判所)に関する記事だった。ムガベ大統領はここで裁かれるべきだ!って欧米などは言っている。人道に対する罪で、大変なことになるんじゃないの?もっとも、ムガベによるとジンバブエの危機はすべて「欧米のせい」なので、でるわけないし。


わたしが願うのは、わたしのジンバブエ人の友人などの間で血が流されないこと。そして、彼らの生活が一刻も早く改善されること。


卵一個「二万円」という書き方は、えっ、ほんと!?というように一般の人の目を引きやすい。わたしもよく書いてきたけれど、500mlのミネラル・ウォーターのペットボトル一万円、とかね。そりゃあ、公定レートで計算するとそうなる。だって、要するにジンバブエ政府は「価値のない」ジンバブエドルに形式的に「価値」を与えているので、実際は紙幣に値打ちがない、と。そもそも厳密に言うと「紙幣」ですらない。ベアラーチェックだから。

公定レートも過去数年で何度か切り下げられている。また、9月にも下がったし。そして、闇レートは日々高騰なのでしょう。こういうことって、すぐには止められない。


ジンバブエの人口のマジョリティを占めるショナの人々は、概しておだやかな人たちだな、と思う。なんか、明るくって楽天的で憎めないっていう感じのキャラのひとが多い。

一方で、わたしがよく出入りしていた独立系のメディアやNGO関係の活動家などが集まるところでは、血の気の多いひとたちがけっこういた。ジンバブエで生きることって、ある意味アパルトヘイト下の南アを髣髴とさせるような感じで、人々は「政治化」する。よく彼らの議論を聴いていたものだ。だから、あの仲間が警察のガサ入れ(正確に言うと、悪意ある意図的な襲撃だ)で集会や野党事務所などからたくさん逮捕され、ひどい暴力を受けてときには殺されるひともいたと言う話は、ほんとうにほんとうに心が痛む。大切な友人の近い仲間も、警察に殴られ頭の骨を折る大怪我を負った。

そして、穏やかな一般の人たちも、ほんとうはものすごいストレスをためている。外貨が手に入らない者は、生きていくことが厳しい。外国に買出しに行ったり、外国にいる出稼ぎ家族から仕送りを受けたり。

どうなるのだろう。

血、だけは怖いのだ。



・・・ワニだけじゃなく。



朝日新聞でこれだけ取り上げてくれたことを、ほんとうにうれしく思う。

読みましたか?どう思いますか?




↓ぽっちり、さんきゅうです。( -д-)ノ

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